子ども時代を思い出すレトロの店の懐かしいおやつに旺盛なニーズ
資料写真(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
昔懐かしい店構え、レトロな音楽、記憶の中にあるスナック。こんなレトロの店のドアを開けると、まるでタイムスリップしたかのようで、多くの80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)の人が子ども時代の小さな売店の記憶を呼び覚まされる。
北京市什刹海エリア近くの子ども売店では、さまざまな種類の懐かしいおやつを買いに来る人の流れが途絶えず、店に入れば携帯電話で写真を撮ったり、かごを下げておやつを選んだりしている。
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同店の責任者の劉峰さんは、「店内の設計と商品選びにはものすごく時間をかけた。懐かしさを売りにしているからには、昔と同じおやつ、同じ味を確実に提供しなければだめだからだ。仕入れに先立って、異なるメーカーの同じタイプの商品を試食して、消費者に子ども時代の記憶を最もよく呼び起こせるのはどこの商品かを見極めることにしている」と説明した。
什刹海エリア周辺だけでもレトロの店は4店舗ある。こうした店はチェーン店舗が多く、オープンしてからの経営期間が短いところは1年、長いところで5年になる。
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多くの機関のデータからわかるように、懐かしいおやつ市場には非常に旺盛なニーズがある。
克労鋭指数研究院が発表した報告書「2022年若者生活消費観察――食品飲料編」によると、若者層の94.7%は「懐かしさから子ども時代に飲食していたおやつや飲料品を購入する」という。京東超市などの機関が発表した「2023年京東スナック食品消費トレンドインサイト白書」のデータを見ると、22年には「子ども時代を懐かしむ」をセールスポイントにした軽食・菓子類の売上高が前年同期比70%以上増加し、懐かしいお菓子、伝統的菓子類、おやつラーメン、おこげ風スナック菓子などのおやつがどれも「レトロブーム」に沸いたことがわかる。
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市場関係者は、「懐かしいおやつの人気には消費ニーズの多様化が反映されている。合理的な経営方法によってニーズを引き留め、思い入れというカードを新たに切り、そして長く切り続けるにはどうしたらよいかが、レトロの店が解決しなければならない問題だ」との見方を示す。また北京師範大学経済学部の頼徳勝教授は、「昔を懐かしむのは人の自然な感情だ。この自然な感情は消費力に転換することが可能で、産業を育てて活性化し、市場を作り出すことができる。懐かしいおやつ産業は現在は新興産業で、これから長い時間をかけた発展・改善が必要になるだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年9月14日
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