中国6-8月の映画興収が史上初の200億元を突破 国産映画が8割占める

人民網日本語版 2023年09月06日14:33

中国国家電影(映画)局によると、今年の夏休みの映画シーズン(6月1日から8月31日まで)の興行収入が206億1900万元(1元は約20.1円)、観客動員数が延べ5億500万人に達した。中国の夏休みの映画シーズンの興行収入が200億元を突破したのは史上初で、過去最多を記録した。うち、中国国産映画が180億5700万元と、全体の87.58%を占めた。

今年の夏、中国では神話やサスペンス、親子向け、スポーツなど多種多様なテーマの映画140作品が公開された。映画産業に関するデータを発表している灯塔専業版の統計によると、興行収入トップ5は、「孤注一擲(No More Bets)」(35億2600万元)、「消失的她(Lost in the stars)」(35億2300万元)、「封神第一部:朝歌風雲(Creation of The God:Kingdom of Storms)」(24億8100万元)、「八角籠中(Never Say Never Octagonal)」(22億400万元)、「長安三万里(Chang An)」(17億9900万元)となっており、5作品全てが15億元を超えていた。

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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問題意識の高い中国国産映画が人気に

「2023年夏休みの映画シーズン市場洞察報告」によると、同期間のうち、興行収入が1億元を超えた日は80日に達した。そのうちの87.58%を中国国産映画が占めた。一方、有名なハリウッド大作数作品の興行収入は伸び悩んだ。例えば、「トランスフォーマー:ビースト覚醒」は6億5500万元、「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は3億5600万元、「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」は3億4800万元だった。

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ハリウッド映画が中国映画市場で伸び悩んだのはなぜか?

中国芸術研究院の孫佳山副研究員は、「ほとんどのハリウッド映画が続編で、同質化やワンパターン化してしまっているため、多くの人がマンネリ感を覚えている。どんなに熱狂的なファンでも、それに変わりはない。一方、中国国産映画の特殊効果は 近年、世界一流レベルとの差がますます縮まってきている。またそのストーリーも一般の人々の身近な暮らしに寄り添った内容で、目新しいテーマやジャンルもますます増えている。そのため、誠実さが感じられ、文化的にも親しみを感じることのできる中国国産映画に、票を投じる中国人が増えている」と分析している。

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北京大学影視戯劇研究センターの陳旭光主任は、「『消失的她』が女性の間で人気を集めた。たくさんのホワイトカラーの女性や学歴の高い女性が好奇心を抱いて鑑賞した。サスペンスやホラーの要素が含まれるものの、以前にニュースで報道された実際の事件を基にした現実的なストーリーだったこともあり、観客は異様な事件の謎に迫るような気分で見ることができたのではないだろうか」と分析する。

同様に「孤注一擲」も特殊詐欺にスポットを当てており、同様に現実的なテーマとなっている。

陳主任は、「これら作品は、問題意識が非常に高いため、人々は作品を通して、世界や社会、自分について知ることができる。そのため人気となった現実的なテーマの作品を見た観客は強い共感を覚えることとなった。映画が『社会を知る窓口』となったため、夏の映画シーズン中、その人気が継続した」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年9月6日

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