「クーばあちゃんの魔法の花空間——庫淑蘭切り絵展」が東京で開幕
中日平和友好条約締結45周年を記念する展覧会「クーばあちゃんの魔法の花空間——庫淑蘭切り絵展」が21日、日本の東京都にある日中友好会館美術館で開幕した。陝西省美術博物館が所蔵する国連教育科学文化機関(ユネスコ)認定「民間美術工芸の巨匠」・庫淑蘭(クー・シューラン)さんの切り絵作品70点の展示を通じて、日本の人々に中国の伝統的な切り絵芸術の世界を紹介している。人民網が報じた。
9月21日に東京都にある日中友好会館美術館で開幕した「クーばあちゃんの魔法の花空間——庫淑蘭切り絵展」(撮影・許可)。
挨拶する在日本中国大使館の陳諍文化部公使参事官(撮影・許可)。
在日本中国大使館の陳諍文化部公使参事官は挨拶の中で、「切り絵は、中国において幅広い大衆的基盤を誇り、各民族の人々の生活に溶け込んでいる。そして、各種風習・活動において重要な構成要素となっている。『民間美術工芸の巨匠』である庫淑蘭さんの切り絵作品は陝西省の特色にあふれている。今年は中日平和友好条約締結45周年を迎え、今回の『庫淑蘭切り絵展』の開幕で、現在の中日関係に明るい色彩を添えている。一人でも多くの日本の方々がこの展覧会を機に、陝西省に足を運び、『古代の長安』、『現在の西安』を体験することを願っている」とした。
挨拶する日中友好会館の小川正史理事長(撮影・許可)。
日中友好会館の小川正史理事長は挨拶の中で、「中国の切り絵は、ユネスコの『無形文化遺産』代表リストに名を連ねている中国伝統文化で、1500年の歴史を誇っている。庫淑蘭さんの切り絵作品は、伝統の切り絵の枠を大きく超えており、色鮮やかで、テーマも幅広い。そして独特の世界を描き出し、見る全ての人の心を揺さぶり、不思議な感動を与えてくれる。庫淑蘭さんの作品が日本で展示されたことは以前にもあるものの、今回ほど大規模な展示は今回が初めて。一人でも多くの日本人が観賞し、庫淑蘭さんのアートの世界を体感し、そして、両国の民間交流がさらなる高みへと引き上げられることを願っている」とした。
挨拶する陝西省美術博物館の王瀟館長(撮影・許可)。
陝西省美術博物館の王瀟館長は挨拶の中で、「陝西省は中華民族や華夏文化の重要な発祥地。庫淑蘭さんの切り絵は、陝西省という長い歴史を誇る沃土で誕生した。庫淑蘭さんは、驚くほどの想像力と創造力で、伝統の切り絵細工と現代の美意識を組み合わせ、魔法にかかったような切り絵の世界を描き出している。その作品は、中国国内で人気となっているだけでなく、世界でも幅広く高い評価を得ている。今回の展覧会を通して、日本の方々に、奥深い中国の切り絵細工の独特の魅力を感じてもらいたい。そして、日本の方々が陝西省の民間アートに対する理解を深め、親睦が深まることを願っている」とした。
オープニングセレモニーでテープカットするゲストたち(撮影・許可)。
中国政府から「蘭花賞-友好使者賞」を授与されたドキュメンタリー映画監督の竹内亮さんは、オープニングセレモニーに出席し、その挨拶の中で、自身が西安でドキュメンタリーを撮影した際の経験を語ったほか、「両国の民間交流が強化されることを願っている」とした。また、日中友好会館の中国代表理事・黄星原氏や日本の外務大臣官房文化交流·海外広報課の鈴木律子課長、陝西省文化・旅游(観光)庁無形文化遺産処の趙艶処長、日中友好協会の永田哲二常務理事などがオープニングセレモニーに参加した。
作品を鑑賞する来場者(撮影・許可)。
記念写真を撮影するゲストたち(撮影・許可)。
「クーばあちゃんの魔法の花空間——庫淑蘭切り絵展」は日中友好会館と陝西省文化・旅游庁が主催し、陝西省美術博物館が協力して開催されている。展覧会では「花鳥風月」、「民俗風習」、「神話伝説」、「切り絵の女神」の4章に分けて、作品が紹介されている。会期は9月22日から11月5日までとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年9月25日
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