中国の科学研究機関と国際稲研究所が協力強化、稲の品種改良を推進
中国農業科学院作物科学研究所が25日に明らかにしたところによると、中国の科学研究機関は国際稲研究所(IRRI)との協力を強化し、稲遺伝資源を導入し、品種改良を推進しており、過去25年近くにわたり共同で49品種・66.7万ヘクタール以上の栽培・普及に取り組んできた。新華社が伝えた。
国家自然科学基金委員会・IRRI共同シンポジウム2023がこのほど、江蘇省南京市で行われた。シンポジウムは食糧安全及び農業の持続可能な開発に焦点を当て、稲関連分野の最新の研究成果を展示し、遺伝資源のイノベーション及び将来のテクノロジーを探り、農業発展の重要問題を分析した。
IRRI中国事務所主任を務める中国農業科学院作物科学研究所研究員の鄭暁明氏は、「中国とIRRIの協力は歴史が長く、IRRIから約3万4800点の稲遺伝資源を導入している。双方は1999年より49品種・66.7万ヘクタール以上の栽培・普及に取り組んできた。南アジア及び東南アジアなどの地域で広く栽培されている。稲病虫害対策、稲栽培及び生産方法、人的能力開発などの分野でも多くの成果を上げた」と説明した。
IRRIは中国農業科学院などの科学研究機関と協力し、将来の稲品種の研究開発、新型C4稲の育成などの世界の先端分野で研究を行っている。
中国農業科学院の孫坦副院長は、「中国農業科学院とIRRIは、遺伝子補助稲品質向上共同実験室、光合成機能改善及びC4稲共同実験室、国際ジャポニカ稲共同研究センター、三亜国際稲資源及び育種センターなど複数の重要協力プラットフォームを構築した。今後もプラットフォームの構築とチームの協力を持続的に強化し、稲産業のイノベーションと発展を推進する」と述べた。
本部をフィリピンに置くIRRIは、アジアで最も歴史が長く規模も最大の国際農業科学研究機関だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年9月27日
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