国慶節公開の12作品で盛り上がりを見せる中国の映画市場
中秋節(旧暦8月15日、今年は9月29日)と国慶節(建国記念日、10月1日)に伴い、9月29日から10月6日まで8連休となっている中国。映画産業に関するデータを発表している灯塔専業版の統計によると、10月5日9時時点で、国慶節シーズンの興行収入は22億8100万元(1元は約20.35円)に達し、年間興行収入が471億元を突破して、2019年以降の年間興行収入の最高記録を更新した。新華社が伝えた。
灯塔専業版の陳晋データアナリストは、「今年の中秋節と国慶節には新たに12本の映画作品が上映され、そのジャンルは豊富で、見どころも目白押しだった」としている。
灯塔専業版の統計によると、今回の8連休期間中、映画「堅如磐石(Under the Light)」が興行収入8億元以上でトップの座を守り続けている。2019年にクランクインした同作品は、観客の期待に応え、各大手プラットフォームでトピック200件以上がトレンドランキング入りを果たしている。
映画「志愿軍:雄兵出撃(Volunteers: Xiongbing Attack)」のポスター。
陳晋データアナリストは、今年の国慶節シーズンの興行収入が安定していた主な原因は、今年の新作映画全体の口コミが良かったためとし、「映画情報・チケット販売オンラインサイトの淘票票におけるトップ7作品の評価はいずれも9.0ポイント以上となっており、『志愿軍:雄兵出撃(Volunteers: Xiongbing Attack)』に至っては更に高い9.5ポイントとなっていた」としている。
現在興行収入ランキング3位につけている「志愿軍:雄兵出撃」は、空前の規模で、3年にわたった抗米援朝戦争で祖国を守るために戦った英雄の全体像を描き出している。戦場のリアルさを再現するため、撮影チームは撮影前期に1万枚以上にも達する絵コンテを描き上げ、1万平方メートル以上にも達する大道具・小道具を保管する倉庫を建設。大道具・小道具は10万点以上にも達し、等身大の比率で再現した飛行機や戦車といった「大道具」もその中に含まれている。
また灯塔専業版のデータバンクの統計によると、今年の国慶節シーズンの観客の年齢層は全体的に高めで、特に「志愿軍:雄兵出撃」や「93国際列車大劫案:莫斯科行動(Moscow Mission)」などの作品は、40歳以上の観客数の割合の高さが特に目立っていた。また多くの家庭では家族全員で「志愿軍:雄兵出撃」を観賞しており、3人以上で一緒に映画を観賞している割合が2割近くに達していた。(編集TG)
「人民網日本語版」2023年10月6日
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