河南省の老君山が7年連続で国慶節連休に「1元ランチ」を提供
中秋節(旧暦8月15日、今年は9月29日)と国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて、今年は9月29日から10月6日まで8連休だった中国。河南省洛陽市にある老君山景勝地の1元(1元は約20.4円)で1食を提供する「1元ランチ」の売上状況についてメディアが報じ、ネットユーザーの注目を集めている。ネットに投稿された動画を見ると、「1元ランチ」を提供する店には観光客が次々とやって来て列を作っている。また、店の看板には「料金を徴収するスタッフはいません。料金箱にお金を入れてください」と書かれている。景勝地の職員によると、8連休中、「1元ランチ」は2万3527食売れた一方で、料金箱に入っていた金額は1012元多い2万4539 元だったという。北京青年報が報じた。
河南省老君山文旅集団の周向毅副総経理は取材に対して、「1元ランチを販売してすでに7年になる。8連休中は、昼時にランチを提供したほか、午後には無料でナツメショウガ茶を振る舞った。端午節(端午の節句)や春節(旧正月)といった祝祭日の時も無料でちまきや水餃子などを提供している。今後も続けていく予定」とした。
そして、「1年目の時、景勝地内のサービススポットはやや少なかった。特に10月になると、標高2200メートルであるため気温が低くなり、観光客は食事に困っていた。そこで投資者が非営利型で観光客にランチを提供することを思いついた。ただ、無料でランチを提供してみたところ、最初の1日目と2日目で一部、食事を粗末に扱う人もいて、投資者たちの頭を悩ませた。そこで景勝地の管理層が有料にすることも検討したが、それでは当初の目的と異なってしまう。その後、話し合いを重ね、形式的な料金として1元を支払ってもらうことにした。こうすることで観光客にも食事を提供される価値を感じてもらうことができる」と説明する。
景勝地の職員によると、8連休中、「1元ランチ」は2万3527食売れた。料金はセルフサービスで料金箱に入れてもらうスタイルを採用した。集計した結果、意外なことに1012元多い2万4539 元入っていたという。
周副総経理は、「観光客たちはマナーが良く、自主的に列を作り、お金を料金箱に入れていた。これはとても素晴らしいことで、中国の国民の民度が高まっていることを示している。6日午前、多めにお金を入れていた観光客が、『目玉焼き、鹵豆腐、饅頭(蒸しパン)だけの食事でも、この心遣いは称賛に値する』と語ってくれた」という。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年10月9日
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