IAEAが福島で海水サンプル採取・分析へ 中国側のコメント

人民網日本語版 2023年10月12日11:05
IAEAが福島で海水サンプル採取・分析へ 中国側のコメント

外交部(外務省)の11日の定例記者会見で、汪文斌報道官はIAEAの福島原発周辺の海水サンプル採取・分析に関する質問に答えた。

【記者】国際原子力機関(IAEA)は先日、IAEAの科学者と国際的な科学オブザーバーが来週日本を訪れ、福島第一原子力発電所周辺で海洋サンプルを採取すると発表した。中国の専門家も参加するとしている。中国は、長期的かつ効果的な国際モニタリングメカニズムを構築すべきだと一貫して主張しているが、今回のサンプル採取活動は国際モニタリングメカニズムと見なすことができるか。中国はこれに何を期待しているか。

【汪報道官】日本による福島原発汚染水の海洋放出への断固たる反対という中国の立場は一貫した明確なものだ。IAEA事務局が来週予定している福島での海水サンプルの採取及び研究所間の分析・照合は、日本との二者間の取り決めに基づき実施するものであり、利害関係者が十分具体的に参加する、長期的かつ効果的な国際モニタリングメカニズムを構成するというには不十分だ。

日本が原発汚染水の海洋放出を始めてから、すでに2ヶ月近くが経った。国際社会は、長期的かつ効果的な国際モニタリングメカニズムを直ちに構築し、日本の周辺諸国など利害関係者の的確な参加を保証するよう求めている。IAEAは、このためにしかるべき建設的役割を果たし、日本側に対する厳格な監視責任を担うべきだ。中国側は日本側に対して、国際社会の懸念に真摯に対応し、長期的かつ効果的な国際モニタリングメカニズムを厳粛かつ真剣な姿勢で構築するよう促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年10月12日

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