中国政府の中東問題特使が中東を訪問して和平交渉を促進へ

人民網日本語版 2023年10月16日15:49

パレスチナ・イスラエル衝突がエスカレートし続ける中、中国政府の翟雋・中東問題特使が14日に取材を受け、現在のパレスチナ・イスラエル情勢に対する中国の立場を明らかにした。中央テレビニュースが伝えた。

パレスチナ・イスラエル衝突の見通し、及び衝突の沈静化と和平交渉の促進に向けた中国側の努力について、翟特使は「現在もなおパレスチナ・イスラエル衝突はエスカレートし続けており、さらなる拡大と波及という見通しが深く憂慮される。パレスチナ問題の根本的原因はパレスチナの悲願である独立国家の樹立が遅々として実現できずにいることにあり、その打開策も独立したパレスチナ国の樹立にある。つまり『二国家解決』を実行に移し、パレスチナとイスラエルの平和的共存を実現することだ」と指摘。

「このたびのパレスチナ・イスラエル衝突の発生以来、中国側は関係各方面と意思疎通や調整を続けている。ここ数日、私はパレスチナ、イスラエル、エジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の外務省トップ及び国連の中東和平プロセス特別調停員、EUの中東和平プロセス特別代表、ノルウェーの中東和平プロセス特使と電話会談を行うとともに、アラブ諸国の駐中国大使やアラブ連盟の中国常駐代表と合同会談を行った。関係各方面はいずれも停戦を後押しすることを望み、民間人を傷つける行為を強く非難し、人道的災害の発生の回避を呼びかけ、中東和平プロセスの再開を強く望んでいた」と説明した。

また「来週、私は中東地域の関係国を訪問して、各方面とさらに調整を強化する。停戦、民間人の保護、事態の緩和、和平交渉の促進が、我々の取り組みの方針だ」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年10月16日

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