ラッキンコーヒーの次のコラボはトムとジェリー 売上増の秘訣に?
このほど大きな話題を呼んだ、中国の高級酒・茅台(マオタイ)とのコラボ商品「醤香(白酒の香りの種類の一つ)ラテ」に続き、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)は今度は人気アニメ「トムとジェリー」とのコラボを打ち出し、コーヒー好きが争って買い求めるようになっている。今度のコラボ商品はボトルカバー、ペーパーバッグ、シールなどで、アニメの名場面がプリントされ、可愛いトムとジェリーが多くの人に懐かしさを感じさせ、その心をとらえている。
(画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止)
データによると、中国ではカフェ店舗数が安定的に増加し、すでに13万店を超え、2021年より約3万1000店増加した。コーヒー消費が日常的になった今、コラボ商品はコーヒー業界の注目株になり、マオタイや大手服飾品ブランドとのコラボも広く注目を集め、コラボを打ち出せばいつでも行列ができて、SNSにコラボ商品の写真をアップするのがトレンドになっている。
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実はコーヒーにとどまらず、ここ数年は日用消費財やジュエリー・服飾品、さらにはファーストフードまで、各ブランドにとってコラボが失敗のない着実な手段になっている。コラボは新たな売り上げ増の秘訣なのだろうか。そもそもコラボとはブランドの共同制作を意味していた。現在の成功して人気が出たコラボ商品は、ブランドバリューとユーザー体験の強者同士の連携または優位性による相互補完が中心で、そうして初めてカベを破って大きな人気を獲得することができた。Z世代のさまざまに変化する好みに合わせて、また消費者の増大する多様なニーズに合わせて、コラボは絶えず新たな消費シーンを切り開き、新しさがあって共感が生まれる消費ムードを醸成したり、「懐かしい気持ちをかき立てる」カードを切ったり、全く新しいテイストを打ち出したり、さらにはトレンド感をかき立てたりとさまざまな戦略を取り、商品のブランドバリューと感情面での付加価値を高めるという点で期せずして一致し、コラボ商品は若者の社交生活の新たな「SNS通貨」にさえなっている。
コラボは消費者により多くの選択肢を提供している。これはある意味で新たな注目分野になり、市場の活性化にとってプラスになり、商品とサービスのエコシステムをより多彩にしている。消費者が次々に新しさを生むコラボに大きく期待すると同時に、ブランド側にも注意が必要だ。マーケティングの高度化は、商品の確かな品質と高い信頼性を基礎にするべきであり、またコラボを打ち出す際には消費層ごとの使用上の安全性に気を配る必要がある。コラボでは「プラスとマイナス」をしっかり行うこと、より正確に狙いを定めて打ち出すことが大切だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年10月17日
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