今年の「ダブル11」は各ECが出血大サービス実施へ 中国

人民網日本語版 2023年10月24日13:17

資料写真(画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止)

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「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」が近づき、各大手ECプラットフォームが続々と今年のルールを発表している。また、天猫(Tmall)や淘宝(タオバオ)、京東のほか、ショート動画プラットフォーム「快手」、ソーシャルメディア「小紅書」なども続々と参戦を表明している。これまでは、徹夜で割引になるのを待ったり、割引の対象になるように、他の商品も買ったりしなければならないなど、やや面倒なルールも多かったものの、今年は、多くのECプラットフォームが、「かけひき」なしの「出血大サービス」を実施することを発表している。

例えば、淘天集団は20日、「天猫『ダブル11』」の先行販売が24日夜8時から始まることを発表した。今年の「ダブル11」は、「天猫」内の全店で計300元(1元は約20.5円)以上購入すると50元引きになるのをベースに、一定以上の金額に達するように調整しなくても、1つの商品を超お得な価格で購入できるサービスを、各ブランドが大規模に準備しているという。今年最も安い価格で販売される予定の商品の数は8000万点以上に達する見込みだ。

また、京東も19日、「ダブル11」の大販促キャンペーンが23日午後8時からスタートするほか、予約販売ではなく、在庫を直接販売することを発表した。

唯品会も、「消費者は、一定以上の金額に達するよう調整しなくても、1つの商品を超お得な価格で購入できる」と発表している。

取材では、今年の「ダブル11」に合わせて、各ECプラットフォームが、「最低価格保証」を続々と打ち出している。例えば、京東は、「ダブル11開催期間中、商品8億点を『最低価格保証』適用対象にする」としている。また、淘宝も、「100億元の補助金の対象となっている全商品が『最低価格保証』適用対象。指定された期間中、他店より値段が高かった場合、プラットフォームがクーポン券などの形で差額を返金するといった対応を行う」としている。

さらに今年の「ダブル11」に合わせて、各大手ECプラットフォームは、物流の面でも工夫しており、例えば、京東は最近、3-5キロメートル以内の消費者が購入した場合、店舗から発送して、商品が1時間以内に届けられる「クイックコマース」サービスを打ち出した。

アリババグループの物流会社「菜鳥」は、「『ダブル11』にも引き続き、半日以内に、家まで届けるサービスを提供する。電気製品は家まで届けて、無料の取付けサービスも提供する。先行販売のクイックコマースサービスの場合、普段よりも早く届けることができる可能性もある」としている。

統計によると、中国では、ネットショッピングが依然として、消費者の間で人気の買い物の方法となっている。中国商務部(省)が20日に公式サイトで発表した情報によると、オンライン小売販売が目に見えて消費をけん引している。1-9月期、中国のネット上では、「年越し用品フェス」や国家級ネットショッピングイベント「双品網購フェス」といった一連のイベントが100回以上実施され、消費のポテンシャルが存分に引き出された。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年10月24日

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