IFFの中国経済成長率予測 2023年は5.2%、2024年は5%

 2023年10月30日14:42

20周年を迎えた国際金融フォーラム(IFF)は2023年マラケシュ年次総会において発表した最新の報告書「IFF2023年世界金融・開発報告」の中で、「2023年にグローバル経済の成長ペースはさらに鈍化し、成長率は3.1%となり、22年の3.4%を下回ることが予測される。24年も、成長率は3.1%と弱々しいレベルにとどまるだろう。中国経済の成長率は23年は5.2%、24年は5%と予測される」と指摘した。

IFF学術委員でアジア開発銀行(ADB)サブチーフエコノミストを務めた荘巨忠氏は年次総会の中で、「各国が大幅な通貨引き締め政策によりインフレを抑制しているため、23年のグローバル経済成長率は22年の大幅低下の後でさらに低下する。今もなお続いているウクライナ危機と新型コロナウイルス感染症の長引くマイナス影響も、経済回復の歩みを制約している」との見方を示した。

同報告によると、大半の国の金融引き締めサイクルが24年に終了する可能性がある。しかし通貨・金融の引き締めは今後も継続し、ニーズの増加を今後も抑制することにより、世界の回復の歩みを制約することになる。こうした背景の下で、24年のグローバル経済成長率は3.1%、そのうち先進国の成長率は1.3%、発展途上国の成長率は4.3%となる見込みだ。中国経済の成長率は23年は5.2%、24年は5%と予測されるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年10月30日

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