習主席「中米両国は人的交流を促進する措置を打ち出す」
習近平国家主席は訪問先の米サンフランシスコで現地時間15日夜、米国の友好団体の合同主催による歓迎レセプションに出席し、演説を行った。
習主席は、「本日バイデン大統領と重要な共通認識に達した。両国を往復する直行便の増便や中米観光ハイレベル対話の開催、ビザ申請手続きの簡素化など、人的・文化的交流を促すための措置をより多く打ち出していく。両国人民が頻繁に行き来し、交流し、新時代の両国人民の友好の物語を共に書き続けることを期待している」と述べ、中米両国人民、特に青少年の交流を拡大するため、中国側は今後5年間で米国の青少年5万人を中国に招き、交流をおこなう計画を示した。
習主席は、「中米関係の発展は人民に希望を託しており、その基礎は民間にあり、未来は青年にあり、活力は地方にある」と指摘し、より多くの米国の州知事、議員の訪中を歓迎し、米国の各界の人々の中国訪問を歓迎すると表明した。
習主席は、「相互尊重は人と人との付き合いの基本的なマナーであり、中米両国の付き合いの最低限の準則でもある。米国は独特な歴史文化と地理的条件により、自らの発展の道と社会制度を形作っており、われわれは十分に尊重している。一方、中国の特色ある社会主義の道は科学的な社会主義理論の指導の下で歩んできたものであり、5000年以上延々と続く中華文明に深く根ざしており、われわれも同様に誇りに思っている。二つの道は異なるが、いずれも人民の選択であり、全人類の共通価値に通じるもので、いずれも尊重されるべきである」と指摘した。
そのうえで、「平和共存は国際関係の基本的な準則であり、中米両大国が守らなければならない一線でもある。平和的発展を堅持する中国を脅威と見なし、勝者と敗者を決めるゼロサムゲームをやることは方向を逸する行為だ」と述べた。
習主席は最後に、「情勢がどう変ろうとも、中米平和共存の歴史的論理は変わらず、両国人民の交流・協力に対する根本的な願いは変わらず、中米関係の安定した発展に対する世界人民の普遍的な期待は変わらない」と指摘し、両国人民の力を結集して、中米間の友情を受け継ぎ、中米関係を推進し、世界の平和と発展を促進するためにより大きな貢献をすることへの期待を示した。
「中国国際放送局日本語」より 2023年11月16日
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