中国、5分野のリサーチフロント活況度指数で世界一に
中国科学院科学技術戦略諮訊研究院、中国科学院文献情報センター、クラリベイトが共催するリサーチフロント発表並びにシンポジウム2023が28日、北京で行われた。その席上では報告書「リサーチフロント2023」と報告書「リサーチフロント活況度指数2023」が発表された。科技日報が伝えた。
同報告書によると、11大学科・分野の全体的なパフォーマンスを総合すると米国が強い優位性でリードを保ち、過半数のリサーチフロントで首位に立った。中国は2位をキープし、約4分の1のリサーチフロントで首位。英国、ドイツ、フランスはトップ5を保った。
「リサーチフロント2023」はESIデータバンクの1万2922のリサーチフロントを基礎に、2023年に農業科学、植物学・動物学、生態・環境科学、地球科学、臨床医学、生物科学、化学・材料科学、物理学、天文学・天体物理学、数学、情報科学、経済学、心理学及びその他の社会科学などの11の高度に集積する大学科・分野において比較的活発あるいは急速に発展した110のホットなフロンティアと18の新興フロンティアを選び示しており、関連学科の発展傾向を比較的客観的に反映している。
「リサーチフロント活況度指数2023」は「リサーチフロント2023」を踏まえた上で、中国、米国、英国、ドイツ、フランス、日本などの国・地域の上述したリサーチフロントにおけるパフォーマンスを評価した。
11大学科・分野の110のホットなフロンティアと18の新興フロンティアのうち、米国のリサーチフロント活況度指数ランキングが首位のフロント数は69で、全128のフロントの53.91%を占めた。中国のランキングが首位のフロント数は31で24.22%を占めた。英国のランキングが首位のフロント数は8、ドイツのランキングが首位のフロント数は7。
同研究院科学技術戦略情報研究所学術所長の楊帆研究員は、「中国は5分野のリサーチフロント活況度指数で世界一で、米国は6分野のリサーチフロント活況度指数で世界一。中国は米国と比べ、化学・材料科学分野の優位性が際立ち、生態環境、農業科学、社会科学で新たな先端分野を形成する見込みだ。情報科学、物理、数学は競争が激しく、地球科学と生物科学の差が開き、臨床医学、天文学、天体物理学の差が最も大きい」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年11月29日
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