中国、国産「翼竜」シリーズドローンのラインナップ化を実現
中国航空工業集団有限公司(航空工業)の国有企業オープンデーイベントが28日、四川省自貢市に位置する中航無人機系統股份有限公司(中航無人機)の現場で行われた。今回のオープンデーは「大国之翼、竜行天下」をテーマに、現場の見学、デモ飛行、フォーラム開催など複数の形により、国産大型ハイエンドドローン開発及び産業建設の発展成果を全面的に展示した。十数年の発展を経て、中航無人機が独自に開発した国産「翼竜」シリーズドローン製品のラインナップ化が実現した。科技日報が伝えた。
「翼竜−2」が国有企業オープンデーの現場に登場し、そしてデモ飛行を行った。同機は航空工業が開発した中高空、長航続時間多用途ドローンシステムで、24時間、全天候、全域、マルチシーンの任務遂行能力を持つ。同ドローンシステムは中国初の国産ターボプロップ大型ドローンシステムで、先進的な空力配置、機体構造、空中システムを持ち、大出力動力システムを採用し、ドローンプラットフォームの飛行性能、ペイロード積載量、武器搭載、データ伝送・制御、マルチセンサーの総合力を大きく高めた。
中航無人機副総経理でチーフデザイナーの李屹東氏は、「翼竜−2の他に、翼竜シリーズには現在翼竜−1、翼竜−3、翼竜−10などのシリーズプラットフォーム、一体化指揮・制御システム、汎用化総合保護システムがある。トン数、高度、速度、任務能力をフルカバーしており、最大航続時間は45時間、航続距離は最大1万kmに達する」と述べた。
総合気象の分野では、翼竜−10をベースに開発された「海燕Ⅰ」型ドローン、翼竜−2をベースに開発された「海燕Ⅱ」型、翼竜-2H気象型ドローンは、甘粛省、四川省、青海省、西蔵(チベット)自治区、貴州省、海南省など複数の地域で作業を行っている。機動観測の分野では、翼竜シリーズは、気象資料の空白エリアや複雑な環境下における観測データの不足という難題を効果的に解決し、大型大会の気象観測や、川西高原西南渦及び南中国海台風モニタリング機動気象観測などの任務をサポートした。天気への人的干渉の分野では、祁連山、川西高原、三江源(長江、黄河、瀾滄江<メコン川>の源流域)などで人工降水(降雪)試験任務を相次いで実施し、食糧、水資源、生態の安全保障における役割を十分に果たしている。
総合的緊急対応の分野では、翼竜−2H緊急災害救助型ドローンは一連の重要技術を確立し、「緊急使命」演習に3回参加し、指揮部による空・宇宙・陸一体化緊急通信サポート体制の構築をサポートした。また極限条件下の緊急救援実戦の試練を何度も乗り越えた。2021年の河南鄭州の記録的な豪雨災害緊急救援、2022年の四川濾定地震緊急救援、2023年の台風5号「トクスリ」福建省被災地緊急救援などの実戦任務では、リアルタイム偵察、現場の高画質画像伝送、動画データ、公共・専用ネットワーク通信復旧を実現し、現場の効率的な指揮とスピーディな救援に重要なサポートを提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年11月30日
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