外交部「仁愛礁での度重なる緊急事態の責任は完全にフィリピン側にある」

外交部（外務省）の毛寧報道官は11日の定例記者会見で、フィリピンの船舶による仁愛礁（アユンギン礁）への不法侵入について質問に答えた。

毛報道官は「フィリピンの補給用輸送船1隻、公船1隻、巡視船2隻が12月10日、中国政府の同意を得ずに、中国の南沙（英語名スプラトリー）諸島の仁愛礁近隣海域に無断で侵入し、仁愛礁に不法に『座礁』させた軍艦への建築資材の搬送を企てた。その間、フィリピンの船舶は中国海警局船舶の警告を顧みず、仁愛礁のラグーンに執拗に突き進んだうえ、現場の中国海警局船舶に危険な形で衝突した。フィリピン側のこの行動は中国の主権への重大な侵害であり、中国の船舶及び人員の安全に危害を及ぼすものであり、中国海警局は国内法及び国際法に基づき、フィリピンの船舶に対して必要な措置を講じた。このオペレーションはプロフェッショナルかつ自制的、合理的かつ合法的なものだった。この件について、すでに中国外交部はフィリピン側に厳正な申し入れを行い、強く抗議した。仁愛礁は中国の南沙諸島の一部であり、中国は仁愛礁を含む南沙諸島及びその周辺海域に対して争う余地のない主権を有している。最近の仁愛礁での度重なる緊急事態の責任は、完全にフィリピン側にある。中国はフィリピンに対して、海上での権利侵害と挑発を止め、中国側に対するいわれなき非難とイメージ毀損を止め、南中国海の平和と安定を損なう行為をしないよう改めて促す」とした。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年12月12日