甘粛積石山M6.2地震における救出・救援活動が迅速に展開中

人民網日本語版 2023年12月20日15:04

12月19日、甘粛省臨夏回族自治州積石県大河家鎮大河村で救出した男性を抱えて運ぶ消防隊員(撮影・馬希平)。

12月19日、甘粛省臨夏回族自治州積石県大河家鎮大河村で救出した男性を抱えて運ぶ消防隊員(撮影・馬希平)。

甘粛省臨夏回族自治州積石山保安(バオアン)族東郷(ドンシャン)族撒拉(サラール)族自治県で今月18日午後11時59分、マグニチュード(M)6.2の地震が発生。その後も、余震が続いている。20日早朝の時点で、甘粛省で死者113人が確認され、負傷者は536人となっている。また損壊した家屋は約15万棟となっている。隣接する青海省では死者14人が確認され、負傷者は198人となっている。新華社が報じた。

12月19日に撮影した積石山県大河家鎮大河村の避難所(ドローンによる撮影・范培珅)。

12月19日に撮影した積石山県大河家鎮大河村の避難所(ドローンによる撮影・范培珅)。

19日0時半ごろ、甘粛省蘭州市から被災地に取材に向かった。被災地に向かう道路には、同省のさまざまな場所から緊急救援車両や医療関係車両が次々と被災地に向かっていた。臨夏回族自治州の州都から、積石山県大河家鎮に向かう高速道路では、こうした救援車両が警光灯を点灯させ、サイレンを鳴り響かせて、命を守るリレーを全速力で展開していた。

12月19日、積石山県中西医結合病院の入口で電力設備を修理する電力当局の作業員(撮影・馬希平)。

12月19日、積石山県中西医結合病院の入口で電力設備を修理する電力当局の作業員(撮影・馬希平)。

被災地は青蔵(チベット)高原と黄土高原が交差する地帯に位置し、震源から5キロの範囲の標高は平均2793メートルと非常に高い。加えて、中国北方エリアはここ数日、寒波の影響で気温が大幅に低下しており、救助活動の難度が増している。

救援物資が着々と被災者のもとに

地震発生後、中国政府や各当局、機関は連携し、各当局が緊急時対応メカニズムを発動させると、効果的に活動を展開し、各方面が全力で被災者の避難所への移送などを進めているほか、大量のテントや毛布といった救援物資を被災地へ輸送している。そのため、被災者はすでに衣食住を確保しているほか、医療サービスを受けることもできるようになっており、安心して避難生活を送ることができるようになっている。

12月19日、病院に運ばれてきた負傷者(撮影・范培珅)。

12月19日、病院に運ばれてきた負傷者(撮影・范培珅)。

被災者の避難生活に、全国から関心が寄せられている。例えば、中国国家防災減災災害救助委員会や緊急管理部は19日早朝、国家食料・物資備蓄局と共同で、9万点の救援物資を二度に分けて甘粛省に届けた。また、青海省にも、テントや綿入れ、毛布を含む2万1500点の救援物資を届けた。(編集KN)

12月19日、積石山県大河家鎮大河村の避難所で食事を受け取る被災者(撮影・張文静)。

12月19日、積石山県大河家鎮大河村の避難所で食事を受け取る被災者(撮影・張文静)。

「人民網日本語版」2023年12月20日

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