安徽省滁州市、2年連続で「中国最良の人材誘致都市」に選ばれた理由とは？

2023中国年間最良雇用主授賞式では、滁州市が2年連続で「中国最良の人材誘致都市」に選ばれた。中国新聞網が伝えた。

「2023中国年間最優秀雇用主」評価選定イベントは、智連招聘、北京大学社会調査研究センター、北京大学国家発展研究院など複数の専門機関が評価・審査を行った。評価選定委員会は人材に対する誘致力、人材定着率、人材の活力という3つの項目で都市雇用ビッグデータ分析を行い、最終的に2023「中国最良の人材誘致都市」を選定した。

8日、機械を操作する安徽省滁州市のある太陽光発電企業の技術者。撮影・張強

滁州の人材に対する誘致力は、次のデータから読み取れる。同市の常住人口は2020年に6万人純増し、成長率で長江デルタの6位となった。科学技術イノベーション指数の成長率は安徽省一。同市が23年に新たに誘致した院士や博士などのハイレベル人材は670人、新規就業・保険加入大卒者は3万6000人で、前年同期比でいずれも倍増を実現。新たに設置した院士活動ステーションは7ヶ所。長江デルタ一体化発展人材誘致事例が「全国事例ベスト100」に選ばれた……。

2023中国・鳳陽文化観光説明会がこのほど、上海滁州国際（虹橋）応接ホールで行われた。全国各地の100人近くの専門家、経営者、商業協会などの代表者が、滁州市鳳陽県の文化観光の発展に助言を与えた。会議では4人の来賓に、鳳陽県人材活動顧問栄誉証書が授与された。

2023中国・鳳陽文化観光説明会が2023年12月23日、上海滁州国際（虹橋）応接ホールで行われた。画像提供は滁州市党委員会宣伝部

鳳陽文化観光説明会が上海滁州国際（虹橋）応接ホールで行われたのは、滁州市による人材地域交流プラットフォーム構築の縮図に過ぎない。

同市は長年にわたり、長江デルタの人材の「宝庫」に焦点を当て空間的な制限を打破し、南京、蘇州、楊浦、徐匯、長江デルタのハイレベル人材連盟都市などとの交流と協力を推進している。うち市と県は上海滁州国際（虹橋）応接ホールを利用し人材関連イベントを毎月開催し、産業と人材のマッチング・プロジェクト協力を促進している。

同市はさらに大学と地方の協力やイノベーションを受け入れるプラットフォームを積極的に構築している。23年より1400社以上の企業を集め、100校近くの大学で180回以上の説明会を行い、ロシア工学アカデミーの滁州でのイノベーション研究開発プラットフォームの設立などを推進している。

周文芳氏は、人材活動は人材だけに注力するのではなく、産業発展とイノベーションの需要をしっかり捉える必要があると見ている。同市はイノベーションチェーンを先導に、産業チェーンを中核に、人材チェーンを基礎に、教育チェーンを保証にする「4チェーン」融合発展の推進を堅持している。

人材の競争は長期的には環境の競争になる。同市行政サービスセンターは人材サービス特別窓口とホットラインを開設した。同センターはすでに「亭城英才カード」を5000枚近く発行し、便利な交通、消費の割引、レジャー・観光などの100種近くの特別サービスを提供している。デジタル人材サービスプラットフォームを開発し、人材サービスと人材政策の「1つの窓口での手続き、1枚のカードによる共有」などを実現している。

同市は将来的に長江デルタ人材誘致の集積地を構築し、英才が集まる人材強市の建設を急ぎ、現代化新滁州の建設に力強い人材サポートを提供する計画だ。（編集YF）

「人民網日本語版」2024年1月17日