「神舟16号」に搭載され宇宙を旅した稲蝦米種子が引き渡し
人民網日本語版 2024年01月29日14:37
有人宇宙船「神舟16号」に搭載され宇宙を旅した8696粒の南県稲蝦米(エビの養殖と組み合わせて栽培する稲)専用品種種子が27日、湖南省南県で引き渡された。湖南省農業科学院南県稲蝦米産業研究院は今後、宇宙育種の科学研究を全面的に推進し、今後の試験栽培及びその後の評価・鑑定を行い、新遺伝子と新遺伝資源を発掘し、洞庭湖地区の食糧産業の質の高い発展と農家の増産・増収を促進する。中国新聞網が伝えた。
有人宇宙船「神舟16号」に搭載された8696粒の南県稲蝦米専用品種種子が27日、引き渡された。撮影・肖思思
生物種子宇宙搭載実験は宇宙育種の重要技術だ。従来の育種技術と比べると、同技術は突然変異の頻度が高く、範囲が広く、短期間内に高生産量、高品質、耐病性などの優良遺伝資源を創出する可能性が高い。優良品種を宇宙船に搭載するのは、農作物優良品種資源を獲得するための重要な方法だ。
南県稲蝦米専用品種種子は2023年5月30日に「神舟16号」と共に宇宙に向かい、同年10月31日に「神舟16号」と共に地上に帰還した。高真空、微小重力、強い宇宙放射線の環境に耐え抜いた。この稲種子は南県が湖南省農業科学院と協力し育成した専用新品種だ。
南県稲蝦米は現在まで「中国地理的表示証明商標」「第107回パナマ太平洋万国博覧会金賞」を獲得しており、地域ブランドの価値は231億1000万元(1元は約20.6円)に達した。洞庭湖の奥地に位置する南県はここ数年、稲蝦全産業チェーンの質の高い発展を持続的に推進している。稲蝦産業の総合的な生産高は160億元を突破し、地域ブランドの価値は355億6000万元に達した。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年1月29日
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