中国工程院(工学アカデミー)院士でもある中国農業科学院の劉旭副院長が25日、北京で開催された世界種子大会北京種子産業専門テーマ報告会で明らかにしたところによると、種子の商品化レベルが向上を続けるのにともない、2015年には中国の種子産業市場の売上高が142億ドル(約1兆4471億円)に達して、米国を抜き世界最大になることが予想されるという。新華社が伝えた。
現在、中国の農作物種子市場の価値は650億元(約1兆620億円)で世界2位。劉副院長によれば、国務院が11年に「現代型農作物種子産業の発展の推進加速に関する意見」をうち出すと、中国の種子産業は商業化が急ピッチで発展する段階に入り、独自の研究開発能力を備えた「育繁推一体化」(研究、生産、加工、販売の一体化)型企業が100社以上に増えた。
国際種子連盟(IFS)の12年のデータによると、米国の種子市場の価値は世界最大で、120億ドル(約1兆2230億円)に達し、世界全体の26.7%を占めた。中国は2位の90億3千万ドル(約9203億円)で、20.1%を占めたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年5月26日