中国、パクリタキセルの生合成の研究で世界をリード

人民網日本語版 2024年01月30日10:36

中国農業科学院深圳農業ゲノム研究所(嶺南現代農業科学・技術広東省実験室深圳サブセンター)と中国内外の複数の機関が協力し、これまでで最短のパクリタキセルの生合成経路を構築した。人民日報海外版が伝えた。

パクリタキセルは植物由来の天然の抗がん薬だ。天然のパクリタキセルは生産量が少ない上、ソースも単一的だ。一方で、パクリタキセルの生合成経路は複雑で、半世紀にわたり完全には解析されていなかった。

同研究はゲノミクス、メタボロミクス・メタボノミクス、生物化学などの技術手段を総合的に利用し、複数のパクリタキセル生合成重要候補遺伝子のスクリーニングを行い、2種類の酵素の発見に成功した上、植物中のオキセタン構造形成の触媒反応機構をさらに解析した。科学研究者はこれを踏まえた上でパクリタキセルの工業化生産の前駆物質「バッカチンIII」の生成に成功した。同研究は、中国がパクリタキセル合成生物学の理論と技術で世界をリードしていることを示している。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月30日

注目フォトニュース

関連記事