中国の科学者、新核種の合成に成功

人民網日本語版 2024年02月20日11:53

新核種「オスミウム-160」と「タングステン-156」の核種表における位置。図:楊華彬

新核種「オスミウム-160」と「タングステン-156」の核種表における位置。

中国科学院近代物理研究所は19日、同研究所と協力機関の科学研究者は初めて新核種「オスミウム-160」と「タングステン-156」を合成した。これに関連する成果はこのほど「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載された上、アメリカ物理学会の「Physics誌」にもオンライン掲載された。科技日報が伝えた。

原子核は陽子と中性子から構成される量子多体系だ。異なる数の陽子と中性子は、異なる性質の原子核を構成している。科学者はこれらを核種と呼んでいる。新核種の合成と研究は物質構造の認識に対して重要な意義を持つだけでなく、天体環境の進化を理解する重要な情報を提供しており、自然の神秘を探究する重要な手段だ。

気体充填型反跳分離装置「SHANS」。(画像出典・中国科学院近代物理研究所)

気体充填型反跳分離装置「SHANS」(画像出典・中国科学院近代物理研究所)。

研究チームは蘭州重イオン加速器を活用し、気体充填型反跳分離装置「SHANS」を使用し、溶融蒸発反応によって新核種のオスミウム-160とタングステン-156を合成。オスミウム-160(中性子数84)はα放射を持つ一方で、タングステン-156(中性子数82)はβ+崩壊の放射性を持つ。チームはオスミウム-160のα崩壊の粒子エネルギー、半減期、タングステン-156の半減期などの性質を測定した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年2月20日

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