中国大陸部と台湾地区の漢服愛好者が交流「一人でも多くの人に触れてほしい」

人民網日本語版 2024年02月21日10:34

中国大陸部と台湾地区の漢服愛好者が19日、台湾銘伝大学・桃園キャンパスで交流した。同大学に通う女子大生の王姿慧さんは取材に対して、「私が漢服について知るようになったのは、ここ数年、馬面裙(プリーツスカートタイプの伝統衣装)が流行したのがきっかけ。ずっと漢服を着てみたいと思っていたけど、台湾地区ではなかなか機会がない」と話した。中国新聞社が報じた。

19日、台湾銘伝大学・桃園キャンパスで交流する中国大陸部と台湾地区の漢服愛好者(撮影・楊程晨)。

19日、台湾銘伝大学・桃園キャンパスで交流する中国大陸部と台湾地区の漢服愛好者(撮影・楊程晨)。

中華文化促進会服装文化委員会・漢服研究院が企画した今回の交流会には、台湾地区の漢服愛好者約40人が参加した。中国大陸部の漢服研究院の専門家・顧問2人が歴史の変遷、時代ごとの特徴、漢服の種類、メイクアップといった観点から漢服文化を紹介したほか、中国大陸部の漢服愛好者約10人が様々な時代の漢服を着用してPRした。

漢服を試着する台湾地区の学生(撮影・楊程晨)。

漢服を試着する台湾地区の学生(撮影・楊程晨)。

今回のイベントは中国大陸部のある団体が実施しており、同団体はこれまで、浙江省の西塘鎮で台湾地区の有名な作詞家の方文山氏が発起人となった漢服文化ウィークイベントを十数年連続で開催してきた。10年以上その開催に関わってきた唐侯翔さんは取材に対して、「漢服文化ウィークイベントを通して漢服に触れるようになった台湾地区の漢服愛好者も多い。同イベントは中国大陸部と台湾地区の愛好者の文化交流プラットフォームとなっている」と話した。

2024年桃園辰年元宵灯会(ランタンフェスティバル)が今月21日に開幕する。銘伝大学の学生と交流した中国大陸部の漢服愛好者もランタンフェスティバルに参加して、各時代の漢服を紹介する予定となっている。会場には、漢服撮影エリアも設置されるほか、「漢服で散歩」や「漢服結婚式」といったイベントも開催される予定だ。

漢服の細かな点にまで興味津々の台湾地区の学生たち(撮影・楊程晨)。

漢服の細かな点にまで興味津々の台湾地区の学生たち(撮影・楊程晨)。

台湾地区の学生たちは、「PRすれば、漢服は必ず台湾地区の若者の間でも人気になるだろう。私たちも、バトンを繋ぎ、友人や同級生に勧めたい」と話していた。

唐さんは、「漢服に初めて触れる若者の多くはコスプレイベントに参加するような気持ちでやって来る。それはいたって普通のこと。そのような若者でも、漢服についての理解が深まるにつれて、漢服は自分たちの文化であり、現代の人が伝統衣装を着ているのであり、コスプレとは本質的に異なることが段々と分かってくる」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年2月21日

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