中国、地下1000m炭層のその場における気化を初めて実現

人民網日本語版 2024年02月29日14:42

新疆亜新炭層ガス投資開発(集団)有限責任公司によると、同公司が担当する新疆維吾爾(ウイグル)自治区重要科学技術特別プロジェクト「新疆の採掘困難な炭層ガス資源の高効率開発技術」は段階的な進展を遂げた。石炭地下ガス化(UCG)の現場での試験が1回の点火で成功した。地下1000mの炭層のその場における気化は中国初で、中国のエネルギー分野における新たな重要ブレイクスルーになる可能性がある。科技日報が伝えた。

プロジェクト試験技術チーフエンジニアの楊蘭和氏は、「UCGは地下点火の方法により石炭に対してその場における効果的に制御された燃焼を行い、メタンガス、水素、一酸化炭素などの可燃ガスを生み出す一種のガス採取技術だ。新疆の石炭分布の地質的な特徴に対し、今回の試験は浅部炭層ガス採取と深部UCGガス採取の同時進行というアプローチにより設計された。超大型井戸無し地下ガス化装置と炭層強制酸化点火技術を革新的に採用。地下1000mでの点火に成功し、安定的にガスを生産している。これは中国初となる」と説明した。

中国には石炭が豊富で、ガスが少なく、石油が不足という資源の特徴がある。炭層ガスやUCGなどのクリーンエネルギーの探査・開発の強化は、国のエネルギー安全を保証し、CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラルというダブル炭素の目標の順調な達成をサポートする鍵となる。新疆の石炭予測資源量は2兆1900億トンで、全国の40%を占め全国一位。うち採掘困難な石炭は50%以上で、UCGの資源のポテンシャルが高い。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年2月29日

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