外交部「福島原発汚染水は原発正常稼働時の液体流出物とは本質的に異なる」
人民網日本語版 2024年03月13日11:42
外交部(外務省)の12日の定例記者会見で、汪文斌報道官が福島原発汚染水に関する質問に答えた。
【記者】中国の公式資料によると、2022年の中国の原子力発電所からの廃水に含まれる放射性物質「トリチウム」の量は、福島原発処理水の年間放出計画における上限を上回る。この事についてコメントは。
【汪報道官】日本の一部メディアの関連報道に留意している。日本の福島原発事故で生じた原発汚染水は、世界各国の原発の正常な稼働時に生じる液体流出物とは本質的に異なり、同列に論じることはできないということを、指摘しておく必要がある。これは常識だ。原発汚染水は事故後に溶融・損傷した炉心に注入された冷却水、及び原子炉に浸透した地下水や雨水に由来し、溶融した炉心に存在する様々な放射性核種を含み、処理の難度が高い。関連報道は、トリチウムに一面的に焦点を当て、福島原発汚染水にはトリチウムしか含まれないように見せかけようとしている。これは事実を歪曲し、人々をミスリードするものに他ならない。関係メディアは、非専門的で無責任な報道をやめるべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年3月13日
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