スタッフの平均年齢が70歳の浙江省寧波のカフェが話題に

人民網日本語版 2024年03月22日14:30

浙江省寧波市で最近オープンしたカフェが注目を集めている。その理由は、そこで働くスタッフが全員、コミュニティに住む平均年齢70歳のボランティアだからだ。このカフェは寧波で「最もオールドなカフェ」と呼ばれている。中央テレビニュースが報じた。

寧波市の南門街道(エリア)万安コミュニティの図書室にあるこのカフェで、コーヒー豆を挽き、抽出したエスプレッソにミルクを注いで模様や絵を描き、客の席まで届けるまでの一連の作業をしているのは、全て平均70歳前後のスタッフ。最年長は77歳だ。

店内のスタッフ21人は全員ボランティアで、無報酬。高齢者であるため、二交替制で半日ずつ働いている。また、ここにコーヒーを飲みに来る客の多くも高齢者だ。

コミュニティの責任者は取材に対して、「カフェは元々、地元政府主導の図書室だった。昨年10月、ある親切な企業が業務用のコーヒーメーカーを贈呈してくれた。住民の提案もあり、コミュニティが読書のできるカフェにリニューアルした。そして、スタッフとして、高齢者のボランティアを募り、オリエンテーションを実施した。また、ボランティアの健康証明書も取得し、2ヶ月以上のプレオープンを経て、最近正式に営業を始めた」としている。

同カフェのコーヒーの価格は一律9.9元(1元は約20.9円)。収益は全てコミュニティの建設をサポートするために使う「共富基金」に計上されるのだという。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年3月22日

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