中国の超アクチノイド元素研究加速器が新記録を達成

人民網日本語版 2024年03月25日15:10

中国科学院近代物理研究所が22日、「当研究所が開発した中国の超重元素研究加速器(CAFE2)は大きなブレイクスルーを遂げた。電流強度が14.8マイクロアンペア、エネルギーが224メガ電子ボルトのビームエネルギーの安定動作に成功し、国際同類装置のビーム電流パラメータの最高記録を達成した」と明らかにした。科技日報が伝えた。

超重元素(超アクチノイド元素)の合成に関する研究は常に科学界のホットな分野だ。科学者は現在まで計118種の元素を発見している。過去数十年にわたり、米国、日本、ドイツ、ロシアなどの国が10数の新元素及び数百の新核種の合成に成功した。ロシアと日本はさらに超重元素の研究に用いられる専用の加速器を開発した。その最大電流強度は10.4マイクロアンペア。

CAFE2は2022年に完成し、装置の稼働時間は10,000時間を超える。同研究所は現在まで38種の新核種の合成に成功している。その研究成果は何度も国際的な学術誌「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載され、そしてアメリカ物理学会の「フィジックス」にオンライン掲載された。

CAFE2は超重新元素の合成に関する研究は貴重なデータと経験を蓄積してきた。一方で、電流強度14.8マイクロアンペアの成功はさらに119番目及び120番目の新元素の衝撃合成に良い実験条件を提供している。中国の科学者がいち早く元素周期表第8周期新元素を合成し、元素命名ゼロのブレイクスルーを達成する可能性が高まっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年3月25日

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