中国初の自動運航船が年内に引き渡しへ 自動離着岸やスマート衝突回避機能搭載

人民網日本語版 2024年03月26日14:40

中国が独自の知的財産権を備えた自動運航船の引き渡しが年内にも行われるというニュースが最近、幅広い注目を集めている。

大連海事大学のスマート研究・実習両用船は、世界初の自動航行、遠隔操作、自動操縦といった機能を備えた科学研究・実習船となっている。海事規則や航行ビッグデータに基づいた船舶スマート意思決定モデルと自動離着岸システムが搭載されており、航路の最適化とスマート衝突回避機能を備え、あらゆる海域での自動航行を可能にしている。

同船は長さ69.83メートル、幅10.9メートルで、巡航速度は17.5ノット、排水量は1430トン。1500キロワット(kW)デュアル全電動ポッド2基によって前進する。また、1520kWのディーゼルユニット3台が電力を供給し、サイドスラスターとフィンスタビライザーも搭載されている。定員は50人。 風浪階級4(波高1.25~2.5メートル)における科学研究・教育を実現し、風浪階級6(波高4-6メートル)でも安全に帰港することができる。

同船は現在、係留設備のテスト段階にあり、係留テストマニュアルに基づいて係留テストが実施されている。順調に進められれば、今年5月には、航行テストに入り、6月末には引き渡しが行われる予定だ。そして、スマート試験、科学研究、スマート化教育の段階に入る。

計画では、引き渡し後の半年以内に、海岸施設での遠隔操作を実施し、1年後には、船の上で人が見守る中、自動運航試験が行われることになっている。スマートシステムのソフトウェアがアップグレードするにつれて、さらにレベルの高いスマート機能が次第に実現されることになる。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年3月26日

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