【音声ニュース】重慶の地下鉄「竹籠線」で方言による車内放送開始へ
人民網日本語版 2024年04月03日10:35
重慶市の地下鉄4号線では、市内で野菜を売るために竹籠を背負って乗車している高齢者の姿を毎日見かけることができる。そのため、地元で4号線は「竹籠線」と呼ばれている。
毎朝6時頃になると、4号線の石船駅では、旬の野菜がたくさん入った竹籠を背負ったり、両側に竹籠をぶら下げた天秤棒を担いだりしている高齢者の姿を目にすることができる。彼らは周辺にある村々の農家の人々。彼らに配慮し、駅は準備を整えた後、規定の営業開始時間より5分ほど早い6時10分には改札口を通過できるように取り計らっている。駅員も彼らがスムーズに構内に入ることができるようサポートしている。
地下鉄が開通するまで、周辺の農家のほとんどは地元で野菜を売っていたが、地下鉄開通後は、高く売れるため、地下鉄に乗って市内に行き、売るようになった。こうして始発電車で市内に異動する農家の人々が増え続けた結果、4号線は地元で親しみを込めて「竹籠線」と呼ばれるようになった。
また最近、ある農家の人から「地下鉄に乗る時、標準中国語の車内放送は何を言っているのか分からない」という声が寄せられたため、4号線は「重慶の方言による車内放送をただちに手配する」とした。
現在は方言による車内放送の録音を行っているところで、4月にも、一部の区間で試験的に流される予定だ。この車内放送がスタートすると、重慶地下鉄4号線は、重慶市で方言による車内放送を流す初めての鉄道路線となる。
「人民網日本語版」2024年4月3日
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