遺言状を作成する若者が心配しているのはゲームのアカウントやペットの世話

人民網日本語版 2024年04月10日14:48

この世から去る時が来たら、家族などに何を残したいと思うだろうか?今、こうした問題をじっくり考えているのは、高齢者に限らなくなってきている。

中華遺言状バンクが今年3月に発表した2023年度「中華遺言状バンク白書」(以下、「白書」)によると、2017年から2023年の6年の間に、「中華遺言状バンク」において遺言状を作成した「80後(1980年代生まれ)」の数は21.5倍増加した。「90後(1990年代生まれ)」の数は11.2倍増だった。また、2020年から2023年の3年間で、遺言状を作成した「00後(2000年以降生まれ)」の数は、104人から167人に増加(24.62%増)した。彼らは不動産や貯金などに関してではなく、若者ならではの独特な願いを書き綴っている。

中華遺言状バンクのベテランコンサルタントの劉千さんが対応した最も若い遺言状作成者は、21歳の「00後」の大学生だった。美容系のブロガーで、たくさんのフォロワーを抱えている。そんな彼が遺言状を作成しておきたいと思ったのは、昨年9月にスペインに留学し、今後何度も飛行機で長距離移動しなければならないほか、海外生活で万が一何かがあった場合のために備えをしておきたいと考えたからだという。劉さんは取材に対して、「彼は自分の全財産を母親に相続して欲しいと希望していた。彼の両親は離婚こそしていないものの、その婚姻関係は破綻していることに加えて、父親には不満を抱いている一方で、母親のことは心配なため、全財産の相続人を母親にしたいとのことだった」と説明した。

若者が一番心配しているのはゲームのアカウントやペットの世話

劉さんは、他にも一風変わった遺言状の内容作成にも関わったことがあるという。2023年初めに連絡してきたとある「90後」のブロガーは、「自分のアカウント内にある300万元(1元は約21円)相当の『バーチャル財産』の相続人は両親にし、100万人以上のフォロワーを抱えるアカウントの運営は親友に委託したい」と希望。また、別の「95後(95-99年生まれ)」の遺言状作成者は、自分の飼い猫の世話を遺言状の内容に加えたという。

「白書」の統計によると、各種SNSアカウントや仮想通貨、ゲームのアカウントといった「バーチャル財産」を遺言状の内容に加える若者がますます増えている。2023年12月31日の時点で、中華遺言状バンクが預かる遺言状のうち、「バーチャル財産」関連の内容が含まれる遺言状は488件となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年4月10日

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