中国の現代施設栽培面積が約267万ヘクタールに
中国各地ではここ数年、施設農業の建設を積極的に推進している。農業農村部(省)栽培業管理司の関係責任者によると、中国の現在の現代施設栽培面積は約267万ヘクタールに達し、約70%の肉・卵・乳製品及び52%の養殖水産物が施設によって提供されている。人民日報が伝えた。
中国の施設生産技術設備の研究開発が加速しており、独自化、国産化の施設・設備システムがおおよそ形成されている。90%の日光温室に自動ブラインドが配備されており、71%の日光温室・ビニールハウスが機械による土地の整地と耕作を実現している。クラウド技術、ワイヤレスセンサに基づく温室IoT(モノのインターネット)技術が一部の現代化施設でいち早く利用されている。現代施設農業は種子、機械、農業技術、材料、情報などの数多くの分野をカバーし、施設栽培機械化率は40%を超えている。
栽培業における施設とは温室や中小規模のアーチ小屋、ビニールハウスなどだけでなく、さらに集中育苗、冷蔵保存、コールドチェーン物流、貯蔵・乾燥などの農地の公共サービス施設も含まれる。「全国現代施設農業建設計画(2023-30年)」によると、現代施設集中育苗センター建設プロジェクトは、長江流域・華南地域の二期作稲の大規模生産県で6000ヶ所前後の早期水稲集中育苗センターを建設し、育苗温室、播種・育苗作業場、育苗施設設備を整備し、稲の集中育苗サービス能力を向上させ、生産と効率の向上を支援する。
また同「計画」は、「2030年までに中国全土の現代施設農業の規模をさらに拡大し、地域配置をより合理化し、科学技術設備条件を大幅に改善し、生産と供給を安定させる能力をさらに向上させ、発展の質・効率・競争力を持続的に強化する。施設野菜生産量が占める割合を40%に高め、畜産の大規模化率を83%にし、施設漁業養殖水産物の生産量が占める割合を60%にし、施設農業機械化率と科学技術進歩の寄与率をそれぞれ60%、70%にする。複数の現代施設農業イノベーション先導拠点を完成させ、中国全土の施設農産物の品質安全サンプリング合格率を98%に安定させる」と打ち出した。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年4月17日
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