各国の研究者や関係者「中国経済の将来性に対し高い信頼感」

人民網日本語版 2024年04月25日09:18

中国国家統計局が先ごろ発表した統計の速報値によると、今年第1四半期(1-3月)、中国の国内総生産(GDP)は不変価格計算で前年同期比5.3%増となり、前年第4四半期比で1.6%増加した。取材に応じた各国の研究者や関係者は、中国経済は安定した良好なスタートを切り、年間目標の達成に向けて良好な基礎を固め、世界経済発展への確信が強まったとの認識を示した。人民日報が伝えた。

■幸先の良いスタートを切り「プラスのシグナルをもたらした」

今年の第1四半期、中国経済の各指標は持続的に回復し、安定の中で成長し、幸先の良いスタートを切った。全国の固定資産投資、社会消費財小売総額、物品貿易総額など、経済成長の主要な牽引要素がいずれも増加を示し、国際社会では中国を有望視する声が増え、中国の発展への信頼感が高まった。

サウジアラビアの「アジュラン&ブラザーズ・ホールディング・グループ」の副会長であり、サウジアラビア・中国ビジネス評議会の会長であるムハンマド・アル・アジュラン氏は「中国経済の第1四半期の成長は市場の予想を上回るもので、これは中国経済の持続的好転という状況と高い強靭性を反映している。中国の多くの有利な経済政策が現在効果を発揮しており、世界の投資家の信頼感を押し上げている。中国は依然として世界経済成長の重要なエンジンであり、新エネルギー、インフラ、デジタル経済などの分野における中東地域と中国の協力には大きな将来性がある」と語った。

■新たな質の生産力の育成を加速 「中国の将来の成長に新たなルートを提供」

統計によると、中国の革新的な発展は新たな成果を絶えず収めており、第1四半期の一定規模以上(年売上高2000万元以上)のハイテク製造業の生産額(付加価値ベース)は前年同期比7.5%増、ハイテク産業への投資は同11.4%増、ハイテクサービス業への投資は同12.7%増となった。

キューバ国際政策研究センターの中国専門家であるエドゥアルド・レガラド氏は「中国の第1四半期の経済統計は、第4次産業革命に関わる新業態の発展の趨勢を反映しており、これにはグリーンエネルギー、デジタル化、産業用ロボット、人工知能(AI)などが含まれる」と指摘。続けて「中国は2023年に世界最大の自動車輸出国となり、このうち新エネルギー車の輸出が全体の4分の1近くに達した。中国のリチウム電池は、国際市場でのシェアが他を大きくリードしている」と例を挙げ、「これらはいずれも、中国による新たな質の生産力の育成と発展が技術的基盤を備えていることを示している」と指摘した。

米国の中・米研究センターの特別招聘研究員を務めるデニス・サイモン氏は「西側の一部の経済学者が中国経済の『ハードランディング』や『中国経済頭打ち説』を宣伝する中、中国経済は強靭さと活力を示した」と指摘。また、「中国によるイノベーション主導型経済の発展は、中国の将来の成長に新たなルートを提供するだけでなく、他の国々にも新たな成長の機会をもたらすだろう」とした。

■高水準の開放を拡大「他の国々にさらに多くの機会をもたらす」

先般閉幕した第4回中国国際消費財博覧会や、活況を呈している第135回中国輸出入商品交易会(広州交易会)は、多くの外国の出展業者を惹きつけ、第7回中国国際輸入博覧会の契約調印済み展示面積はすでに約27万平方メートルに達している。第1四半期、中国と「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国との貿易総額は5.5%増加し、貿易総額全体の47.4%を占めた。1-2月に中国で新設された外資系企業の数は前年同期比で34.9%増加し、ここ5年間で最高水準に達した。

南アフリカのヨハネスブルグ大学アフリカ・中国研究センターのシニア・リサーチフェローであるKoffi M. Kouakou氏は「複雑で厳しい国際環境の下、中国経済は良好なスタートを切り、中国の発展に対する国際社会の信頼感を高め、世界経済にも活力を与えた。中国は自国の経済発展と同時に、絶えず国際協力を強化し、協力パートナーと二国間や多国間のウィンウィンを実現している。中国経済の成長は他の国々にさらに多くの機会をもたらすものと信じる」との見方を示した。レガラド氏はまた、「中国経済の成長は自国に有利なだけでなく、地域及び世界経済にも貢献した。世界の貿易大国である中国経済の発展という前向きな動きは、世界規模の経済・貿易・投資協力の推進に寄与する」と指摘している。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年4月25日

注目フォトニュース

関連記事