中国の5G産業応用、生産の中核制御に浸透

人民網日本語版 2024年05月07日15:12

産業は5G応用の主戦場だ。中国インダストリアルインターネット研究院がシーメンス(中国)有限公司と共同で発表した「5Gと産業自動化融合応用研究報告書」によると、中国の5G産業応用はすでに周辺サポートの部分から中核制御の部分へと徐々に浸透している。科技日報が伝えた。

2019年の5G大規模商用化以降、中国は政策誘導、建設ガイドライン、モデル実証などの措置を通じ、5Gの各業界での応用を持続的に推進している。全国範囲で「5G+インダストリアルインターネット」プロジェクトが大規模発展の傾向を見せている。工業・情報化部(省)のデータによると、5G応用は現在まですでに97の国民経済大分類の74に融合し、工業、鉱業、電力、医療などの重点分野で大規模に普及しており、「5G+インダストリアルインターネット」プロジェクト数は1万件以上。

同報告書によると、航空機、船舶、電子、採鉱などの主要産業で現在、「5G+インダストリアルインターネット」の革新的な実践が行われており、設備の遠隔制御、マシンビジョンによる品質検査、無人スマート点検など複数の典型的な応用例が形成されている。しかしながら5Gと産業自動化融合応用は、産業自動化低遅延シーンにおける5G端末の種類が不足し、ネットワークの確実性とリアルタイム性が低く、ネットワークの管理が困難といった課題にも直面している。

同報告書は5Gと産業自動化融合応用発展の深化を促進するため、産業界は主に次の3つの面に取り組むべきだと提唱している。(1)産業自動化低遅延シーンの5G端末の種類を充実させ、5Gに対応するプログラマブルロジックコントローラ、機器、アクチュエーター、産業用カメラなどの製品開発を奨励・支援する。(2)5Gローカルエリアネットワークや時間敏感ネットワークなどの技術に基づき、産業用5G確実性ネットワーク重要技術及び産業自動制御の高いリアルタイム要件を満たす5Gネットワーク技術のブレイクスルーを達成する。(3)産業用ネットワーク総合管理プラットフォームを構築し、工場の5Gネットワークと従来型産業用ネットワークの統一管理を支援し、5Gの産業自動化応用における地域を跨ぐネットワーク管理と運営・メンテナンスを実現する。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月7日

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