新疆・吐魯番で「終身観光チケット」を発売

人民網日本語版 2024年05月15日14:55

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「西遊記」に登場する火焔山を実際に見てみたり、灌漑用地下水路の「坎児井」(カンアルチン)を見物したり、ユネスコ世界遺産の文化遺産の交河故城を散策したり……少し前に終わった「メーデー」(5月1日)連休には、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の吐魯番(トルファン)市が大人気だった。光明日報が伝えた。

新疆文旅発展股份有限公司吐魯番事業部の張明明サブゼネラルマネージャーは同市の景勝地「葡萄溝」で、「チケット収入は12%増だったが、観光収入は2倍以上になった。民泊施設34ヶ所は、1000以上あるベッドが毎日満員になっていて、郷土料理レストランでは連日3000-4000人の来店者があり、ここ数年で最も賑わった連休だった」と喜びに満ちた表情で振り返った。

張氏によれば、この盛況ぶりは同市が打ち出した「終身観光チケット」によるところが大きいという。同市文化観光当局は連休に先立って、「今年5月1日から、市内の各A級景勝地で初の実名制チケット購入・終身観光チケット優遇政策を実施する」と発表。同自治区内外の観光客を対象に、景勝地で1回チケットを購入し、チケット購入システムに個人情報を保存することに同意すれば、次回からは身分証明書を示すだけで無料でその景勝地に入場することができ、生涯にわたりこの特典を利用できるというものだ。

同市文化スポーツ・観光局の楊勇副局長は、「これは踏み込んだ調査研究と幅広い意見聴取の後に打ち出された大胆な決定だ。古代のシルクロードの重要スポットとして、文化観光産業がこれまでずっと吐魯番の看板商品だった」と説明した。

葡萄溝景勝地が最初に恩恵にあずかった。今年3月9日に他の景勝地に先駆けて優遇政策の試行事業が行われ、4月28日までにチケット売り上げは3万枚を超え、観光客1万人以上がリピーターになった。同連休のチケット売り上げは2万1000枚で、実際に受け入れた観光客は延べ5万人を超え、リピーターが急増したという。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年5月14日

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