「トランスフォーマー」実写版?長安汽車両江工場は重要工程の100%自動化が実現
5月20日、重慶市にある長安汽車両江工場を取材した。ここでは重要工程の100%自動化が実現し、製品は世界各地へ販売されている。確かなデータ、人目を引く作業風景を目の当たりにした記者は、「ものづくり」と「スマートなものづくり」がもたらすテクノロジー感と未来感に深い感銘を受けた。
溶接作業現場のロボットアームから技術力の高さが伝わってきた。縦方向に伸びた生産ラインでは、機械の起動音「ブーン」という音が聞こえ、複数のロボットアームが協力しながら動き、角度を変えながら溶接作業を進めるロボットもあれば、水平移動して物を持ち上げたりつるしたりするロボットもある。時々火花が飛び散って、遠くから見ていると映画「トランスフォーマー」さながらの光景に見える。
1号溶接作業場の案内を担当する李興旺さんは背後にある生産ラインを指し示しながら、「このようなロボットアームが、1号溶接作業場に計500本以上ある。そのうちフレキシブルラインにはロボットアームが150本以上あり、治具と協働しながら作業を進め、最も面倒な溶接工程を一手に引き受け、自動車の各部分の精度を完全に保証してくれる」と説明した。
イノベーションによる発展は長安汽車の掲げる重要な看板だ。現在は作業場のスマート化改良及び生産ラインの持続的な高度化を進めており、どのステップもよりよい車作りのための努力を体現している。
組立作業場の生産ラインからはあふれる未来感が漂ってくる。組立ラインには各部品が集まり、シート、タイヤ、バッテリーなどの部品が組み立てられて、新エネルギー自動車が1台また1台とできあがり、そして外観検査ラインに並んで外観のチェックを受ける。
組立作業場の製造管理室の責任者を務める姚雨青さんは、「ここにある車は何重ものチェックに合格してから、初めて出荷が可能になる。組立作業場には多くの技術イノベーションが応用されている。『ADAS(先進運転支援システム)校正技術』を例にすると、その運用により完成車の自動運転機能のシミュレーション検査作業をより正確に行うことが可能になり、品質がブランドを保証することができる」と説明した。
また姚さんは次々に検査を終える車を眺めながら、「長安汽車には100年の歴史があり、今は『新エネルギー』へシフトし、ユーザーとの結びつきを絶えず強化し、サービスによって評価を得ている。評価が高ければ、ブランドは自ずと確立される」と誇らしげに述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年5月23日
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