万里の長城と北京一の超高層ビルの「ツーショット」写真が話題になったワケは?

人民網日本語版 2024年06月07日13:53

万里の長城と北京一の高さを誇る高層ビル「中国尊」の「ツーショット」が最近、中国のソーシャルメディアで話題となっている。

この写真には、北京市延慶区四海鎮の九眼楼長城(万里の長城) の向こう側に、北京市朝陽区にある超高層ビルの「中国尊」が写っていた。

九眼楼長城と北京CBDの「ツーショット」(撮影・魯夢晗)。

九眼楼長城と北京CBDの「ツーショット」(撮影・魯夢晗)。

山地にある古代に建設された万里の長城と、平原にある現代に建設された「中国尊」という、時代を超えたコラボレーションにネットユーザーたちは思わず息を呑んでいるだけでなく、かつては煙霧に悩まされていた北京の空気が今は澄み切っていることに感動している。

2015年12月25日、煙霧に包まれた北京の故宮の角楼を撮影する市民(撮影・武巍)。

2015年12月25日、煙霧に包まれた北京の故宮の角楼を撮影する市民(撮影・武巍)。

2013年9月、煙霧問題解決は一刻の猶予も許さない情勢となり、中国国務院は「大気汚染予防・抑制行動計画」を発表し、エネルギー消費量が多く、汚染を招く新規業界を厳しく制限し、クリーン生産を大々的に推進し、奨励と制限を伴用した省エネ・排ガス減少新メカニズムを実施した。

2017年3月18日、北京の最後の大型石炭火力発電所「華能北京熱発電所」の石炭燃焼発電機が稼働を停止し、北京は石炭を燃焼する発電所「ゼロ」という目標を達成。北京は中国初の全てクリーンエネルギーで発電する都市に(撮影・張晨霖) 。

2017年3月18日、北京の最後の大型石炭火力発電所「華能北京熱発電所」の石炭燃焼発電機が稼働を停止し、北京は石炭を燃焼する発電所「ゼロ」という目標を達成。北京は中国初の全てクリーンエネルギーで発電する都市に(撮影・張晨霖) 。

ここ約10年間、北京は大気汚染対策を大々的に推進し、天津市や河北省と手を携えて生態環境保全を促進し、環境対策システム・ガバナンス能力の現代化を継続的に推し進め、各項目の主な汚染物質濃度は下降し続け、微小粒子状物質「PM2.5」濃度が低い優良天気日数が増え続けている。

2017年1月5日、北京市通州区で排気ガスの検査を受ける車両(撮影・張晨霖)。

2017年1月5日、北京市通州区で排気ガスの検査を受ける車両(撮影・張晨霖)。

2023年、北京市のPM2.5濃度が低い優良天気日数が占める割合は9割を占め、PM2.5の年間平均濃度は1立方メートル当たり32マイクログラムで、2013年と比べて64.2%下降した。

2013年1月11日に撮影された煙霧に包まれた北京のある立体交差橋の横の建物(写真上、撮影・何俊昌)と2022年6月6日に撮影された北京の環状道路「二環路」西部にある立体交差橋付近の景色(写真下、撮影・陳曄華)。

2013年1月11日に撮影された煙霧に包まれた北京のある立体交差橋の横の建物(写真上、撮影・何俊昌)と2022年6月6日に撮影された北京の環状道路「二環路」西部にある立体交差橋付近の景色(写真下、撮影・陳曄華)。

以前は毎日青空を切望していた北京市民は今、毎日のように青空をカメラで撮影できるようになっており、万里の長城と「中国尊」の「ツーショット」のような大気汚染対策の成果が、市民のSNSのモーメンツに記録され続けている。(編集KN)

2020年9月3日に撮影された故宮博物院の神武門の向こう側に見える中心業務地区(CBD)の建築群(撮影・鞠煥宗)。

2020年9月3日に撮影された故宮博物院の神武門の向こう側に見える中心業務地区(CBD)の建築群(撮影・鞠煥宗)。

「人民網日本語版」2024年6月7日

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