中国、日本の福島原発汚染水海洋放出に対する厳格・独立・実効性ある長期国際的監督を主張

人民網日本語版 2024年06月11日15:29

中国の李松・国際原子力機関(IAEA)常駐代表は7日に行われたIAEA理事会で発言し、日本による福島原発汚染水の海洋放出問題における中国の立場と主張をより詳しく述べた上で、「中国は日本の海洋放出に対して厳格で独立した実効性ある長期国際的監督を実施することを主張する」と強調した。新華社が伝えた。

李代表は、「昨年以降、中国は海洋環境、人類の健康、中国国民に対して大きく責任を負う立場から、旗幟を鮮明にして長期の国際的監督メカニズムを構築することを主張し、日本の海洋放出が海洋環境と人類の健康に長期的な脅威と損害にならないよう確保することを目指してきた。このような国際的監督は日本政府の監督管理の責任や日本の原子力発電運営当局の監視モニタリングの責任を肩代わりするものではなく、これを基礎として、日本に対する厳格で独立した実効性ある国際的監督を実施し、ひいては福島原発汚染水の海洋放出に対する総合的で、実効性を備え、長期的で、信頼できる国際監視モニタリングを形成するものだ」と指摘した。

また李代表は、「このような国際的監督があって初めて、福島原発事故と原発汚染水の海洋放出が原子力と原子力発電の安全に与えた深刻な懸念、誤解、パニックを根本的に転換させることができ、中国を含む重要なステークホルダーの国の国民が日本の海洋放出に抱く重大な懸念を効果的に解消することができる。このような国際的監督は国際原子力安全保障分野におけるIAEAの権威ある地位と役割をさらに強化する上でプラスになり、また日本と日本国民の根本的利益にも合致する」と強調した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年6月11日

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