中国の計算力産業、グリーントランスフォーメーションの新たな傾向
6月29日、内蒙古(内モンゴル)自治区呼和浩特(フフホト)市で開かれた2024中国グリーン計算力(人工知能)大会で、「中国グリーン計算力発展研究報告書(2024)」が発表された。その中で、中国情報通信研究院の胡堅波副院長は同報告書の発表者として、「コンピューティングとストレージの需要急増に伴い、計算力のエネルギー消費、温室効果ガスの排出も持続的に増加している。グリーン計算力の発展は中国のデジタル経済基盤施設を建設し、省エネ・炭素削減の主要国としての責任を果たすための重要な命題となっている。グリーン計算力は現在、計算力の生産、供給、運営、応用の全プロセスをめぐり、計算力設備、計算力キャリアなど複数の部分におけるグリーンな発展を積極的に推進しており、グリーントランスフォーメーションの新たな傾向を見せている」と述べた。新華社が伝えた。
工業・情報化部(省)の統計によると、中国の23年末現在の総計算力は230 エクサフロップス(毎秒230京回の浮動小数点演算)。うちスマート計算の規模は年間70%以上の成長率で70エクサフロップス(毎秒70京回の浮動小数点演算)に達し、人工知能(AI)時代の重要な基盤となった。
中国のデータセンターのラック1台当たりエネルギー消費量及び平均電力使用効率(PUE)が持続的に低下している。中国の23年のデータセンターのPUEは1.48で、22年の1.54からさらに低下した。中西部地域のグリーンデータセンターが急速に発展しており、「国家グリーンデータセンター」の入選数が全体に占める割合は第1弾の26.6%から第5弾の46%に成長した。
また中国は複数の手段による計算力とエネルギーの協同発展を積極的に模索している。中国のデータセンターによるグリーン電力・グリーン証書取引規模が持続的に拡大している。グリーン計算力のサポートを受け、デジタル技術と電力、工業、建築、交通などの重点炭素排出分野が深く融合し、全体的に省エネ・コスト削減・質向上・効果拡大を実現している。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年7月1日
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