内蒙古、風力・太陽光・エネルギー貯蔵・水素・アンモニア一体化モデルプロジェクトが始動

人民網日本語版 2024年07月03日08:59

内蒙古(内モンゴル)自治区四子王旗風力・太陽光・エネルギー貯蔵・水素・アンモニア一体化モデルプロジェクトであるグリーンアンモニア合成建設プロジェクトが1日、四子王旗杜爾伯特化学工業パークで始まった。中国新聞網が伝えた。

四子王旗は内蒙古自治区烏蘭察布(ウランチャブ)市北西部に位置し、年間日照時間が3000時間を超え、風が強い上に強風の日が多く、全国風力資源1級中核エリアで、風力・太陽光発電資源が豊富だ。新エネルギーの計画設備容量は1300万kWと烏蘭察布市の54%を占める。クリーンエネルギーは徐々に、現地の工業経済成長のメインエンジンになっている。

同プロジェクトは四子王旗の風力・太陽光資源の強みを利用し、発電・消費・エネルギー貯蔵・応用を一体化した新エネルギー産業システムを構築する。プロジェクトは風力・太陽光・水素製造一体化とグリーンアンモニア合成の2つに分け実施される。投資総額は189億元(1元は約22.2円)。

うち風力・太陽光・水素製造一体化プロジェクトは125万kWの風力発電と115万kWの太陽光発電を建設し、極低温技術により空気を分離し窒素を製造し、アンモニア合成に必要な窒素の量とその純度の要求を満たす。グリーンアンモニア合成プロジェクトの投資額は18億元で、3期に分け建設される。中国の先進的なアンモニア合成技術を採用し、川上の風力発電所で発電されるグリーン電力をエネルギーに、水電解水素製造装置で水素を、空気分離装置で窒素を製造した上、水素と窒素をグリーンアンモニアに合成する。年間生産能力は50万トン。

同プロジェクトの完成後の年間グリーン電力発電量は約63億kWhで、標準石炭使用133万9000トン、二酸化炭素排出632万7800トンを削減できる。年間のグリーン水素の生産量は9万トンで、グリーンアンモニアは50万トンになる見通しだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年7月3日

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