中国初の漁業大規模AIモデルが発表
中国農業大学が6日に明らかにしたところによると、中国初の漁業大規模AIモデルである「范蠡大規模モデル1.0」がこのほど発表された。科技日報が伝えた。
ユーザーは「質問してください」、「聞いてください」、「見てください」、「決定してください」の4つのモジュールにより、同モデルにさまざまな質問をすることができる。データによると、同モデルは漁業従事者、管理・経営者、政府の意思決定機関により正確でより全面的な人工知能(AI)サポートを提供することになる。
同モデルは国家デジタル漁業イノベーションセンター長を務める中国農業大学情報・電気工程学院教授の李道亮氏が率いるチームが、中国聯通、中国電信、中国移動の3社の通信事業者及び関連する水産大学・科学研究機関と共同で研究開発したものだ。
李氏は取材に、「同モデルは27種の魚介類主要養殖品種の水産関連テキストを中心に、画像、音声、動画などのマルチモードデータの補完により、大規模な漁業専門知識コーパスを形成した。同モデルはディープラーニングアーキテクチャと複数の技術により、漁業のマルチモードデータの収集、クリーニング、抽出、統合を実現し、豊富な漁業・養殖知識を生成するほか、水、餌、病気、管理など多面的な予測、分析、意思決定が実現可能だ」と述べた。
魚類の健康状況と体重の異常を正確にモニタリング・評価するためには時間と労力がかかる上、魚類を傷つける可能性もある。そのため、研究開発チームはコンピュータビジョン技術に基づく魚類体重推計モデルを開発した。コンピュータビジョンにより水中の魚類の画像をリアルタイムでキャッチし、深層ニューラルネットワークアルゴリズムを最適化・構築し、画像中のターゲットとなる魚類の計測と測位を自動で遂行する。さらには形、色、模様など複数の特徴を抽出し、非接触の方法で魚類の体重をリアルタイムで正確に計算する。それと同時に成長及び健康状況のモニタリングと計算を行い、餌やり、水環境、エネルギー消費最適化制御にデータサポートを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年7月9日
注目フォトニュース
関連記事
- 李強総理が「世界AI会議ならびにグローバルAIガバナンス・ハイレベル会合」開幕式でスピーチ
- AIの活用進む中国の医療現場 「Apple Vision Pro」もオペ室で活躍中?
- 中国、生成AI特許出願件数が世界一
- 国連総会、中国のAI能力構築強化国際協力決議を採択
- 50秒でコーヒー1杯、24時間営業のロボバリスタがヒトに取って代わる?
- 平均月給は40万円以上! AI関連の人材が引っ張りだこになっているワケは?
- AI受験生が上位大学の文系学部に「合格」 大きく進歩した中国の技術
- 中国、複数の大学がAI人材の育成を強化
- 中国でEC+AIが新たな動向に ショッピングイベント「618」でもAIが大活躍
- AIによるスイカ選びは正確か?
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn