中国、複数の大学がAI人材の育成を強化

人民網日本語版 2024年06月20日13:42

哈爾浜(ハルビン)工業大学は17日、人工知能(AI)学院を設立したと同時に、「AI+先端技術リーディングクラス」を発表した。今年より中国全土向けに学生を募集する。AIと各学科の学際的な融合を促進し、「AI+」融通複合型特色人材をより良く育成するのが目的だ。新華社が伝えた。

同大学は中国で最も早くAI分野の研究を開始した科学研究機関の一つで、すでに自然言語処理、コンピュータビジョン、インテリジェント制御、ロボットなどの面で比較的整った技術体制を形成している。

同大学は昨年、院士が主導するAIクラスを設立し、20人の学生を採用した。学部生・修士・博士一貫教育を実施し、好評を博した。今年新たに設立される「AI+先端技術リーディングクラス」は、国際的な視野と技能水準を持つAI分野人材の育成に引き続き注力する。

中国は早くも2017年に「次世代AI発展計画」を策定・発表し、2030年までにAI理論、技術・応用のすべてが世界をリードする水準に達し、世界の主要AIイノベーションセンターになることを明確にした。

中国は現在、AI発展の新たなモデルと新たな方向性の模索に力を入れている。特に復数の大学がAI人材の育成を強化している。哈爾浜工業大学以外にも、清華大学は今年4月に人工知能学院を設立し、AIの先端イノベーション研究及びトップクラスの人材育成に取り組んでいる。上海交通大学人工知能学院も同月に発足した。中核基礎理論・アルゴリズム、基礎アーキテクチャのイノベーション・実践などをめぐり、複合型科学技術人材の育成を強化している。

中国情報通信研究院が発表したデータによると、中国の22年のAIコア産業規模は前年比18%増の5080億元(1元は約21.8円)に、23年はさらに5784億元に達した。AI技術の持続的なブレイクスルーにより、AI産業が急成長傾向を見せている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月20日

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