報告書「南中国海仲裁判断に対する再反駁」発表 中国政府の立場表明「仲裁裁判所の不法な判断を認めない」
人民網日本語版 2024年07月11日15:32
華陽海洋研究センター、中国南中国海研究院、中国国際法学会が共同でまとめた報告書「南中国海仲裁判断に対する再反駁」が11日、北京で発表された。中央テレビニュースが伝えた。
報告書は、南中国海をめぐる係争問題の本質を明らかにするとともに、南中国海仲裁判断の管轄権の問題、歴史的権利、大陸諸国の遠洋にある諸島・礁の地位などの問題における仲裁判断の法的解釈及び適用と事実認定の問題、仲裁裁判所の代表権の問題について分析・反論し、国際社会に対して仲裁判断の誤り及び国際的な法の支配に与える悪影響についてさらに明らかにした。
報告書は、仲裁裁判及び仲裁判断に対する中国の立場を重ねて表明し、「フィリピンが国連海洋法条約の紛争解決メカニズムを濫用し、対話と交渉を通じた溝の管理・コントロール、紛争の解決を堅持するという中国の一貫した立場を無視して、一方的に提起した仲裁に対し、中国政府は『参加せず、これを受け入れない』」「中国政府は仲裁裁判所が下した不法な判断を認めず、仲裁判断に基づくいかなる主張や行動も受け入れない」とした。
報告書の目的は、仲裁裁判所設置の政治的背景と仲裁判断の歴史的誤り、及び仲裁判断が国際的な法の支配と海洋秩序にもたらした不可逆的で深刻な悪影響を国際社会に向けてさらに明らかにすることにある。また、当事国が「交渉と協議によって係争を解決し、海洋協力によって溝を埋め、ルール構築によって危機をコントロールする」という正しい軌道に戻ることを促進することにある。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年7月11日
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