世界初の風力発電・漁業融合浮体式プラットフォームが稼働開始
国家エネルギー集団が5日に明らかにしたところによると、世界初の風力発電・漁業融合浮体式プラットフォームである国家エネルギー集団竜源電力「国能共享号」がこのほど稼働開始した。国能共享号は浮体式洋上風力発電分野における「水中で養殖、水上で発電」という海洋経済開発・応用の新シーンを切り開き、「グリーンエネルギー+ブルーの食糧倉庫」の新モデルの形成を推進した。深海・遠洋のグリーンエネルギーの立体化開発、海洋資源の集約利用に技術の備蓄を提供している。科技日報が伝えた。
国能共享号プロジェクトは福建莆田南日島国家レベル海洋牧場モデルエリアに位置し、「浮体式風力発電機+養殖用生簀」で構成される。具体的には浮体式プラットフォーム、4MW浮体式風力発電機、係留システムなどが含まれる。プロジェクトは3立柱半潜水式プラットフォームを採用。プラットフォームに4MWの洋上風力発電機1基を設置し、プラットフォーム中央の正六角形は養殖エリア。養殖水域は約1万立方メートルで、開放的な自然環境に近い状態で深海養殖を行う。国能共享号4MW風力発電機は稼働後、フル出力で1日当たり9万6000kWhを発電し、約4万2000人の1日の生活に必要な電力の需要を賄える。1回の養殖サイクルにおける水産物の収入は数百万元(1元は約22.2円)に達する。新エネルギー発展と従来的な海洋経済の共有・共存や相互促進・ウィンウィンを実現できる。
プロジェクトは新エネルギーデジタル化プラットフォームにより、初めて「浮体式風力発電+深海養殖」の多元・一体化監視を実現し、遠隔監視と無人化を実現。プロジェクトが構築するスマート化深海・遠洋養殖設備は水中の魚群の状態を遠隔で直観的に観察し、稚魚の成長状態とサイズ・重さを評価できる。プラットフォームの洋上風力発電機の電力は養殖設備の安全・安定運営を支え、従来的な海洋牧場に広く存在する「電力供給の不足と不安定」といった問題を解決した。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年7月11日
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