中国で「糖分控えめ」や「低カロリー」のアイスクリームが人気に
本格的な夏が到来し、体の中からクールダウンしてくれるアイスクリームの人気が再び高まり始めている。ただ、甘いアイスクリームを食べたいけれど、太るのは嫌だというのが、多くの人の共通の悩みとなっている。そんな中、今年は、「無添加」や「低カロリー」、「糖類ゼロ」といったヘルシーなアイスクリームが注目を集め、各ブランドが続々と新商品を発売している。美味しさはそのままで、糖分の摂取を減らすことできるというのがその特徴だ。北京青年報が報じた。
コールドチェーンがアップデート ネットでアイス購入が定着
中国国内のコールドチェーンが目に見えて発展しており、アイスクリームのオンライン市場が効率良く配送できるよう、力強い下支えを提供している。今年上半期、あるショート動画プラットフォームのアイスクリームの売上高は前年同期比で97.8%増と、激増した。
市場を見ると、10元(1元は約21.2円)前後のアイスクリームが依然として主流となっているものの、中国では高品質の商品に対するニーズが高まっているほか、海外ブランドが進出しているのを背景に、値段の高い高級アイスクリームの売上高も激増している。
2024年上半期、中国のアイスクリームブランドの販売は絶好調となっており、売上高全体の80%以上を占めている。また、ニュージーランドやフランスのブランドも高品質の原料やブランド力を武器に存在感を高め、市場シェア率はそれぞれ7.01%と6.32%になり、中国のブランドに続いている。
アイスクリームの成分を見てみると、一番人気はバニラ味で11.61%。また、ヘルシー志向が広がっているのを背景に、乳酸菌や新鮮な果物入りのアイスクリームが少しずつ注目を集めるようになっている。
ヘルシー志向が高まり「糖分控えめ」が新たなトレンドに
近年、中国ではヘルシー志向が高まっているほか、関連政策のサポートを受け、「糖分控えめ」が社会で定着している。統計によると、消費者の23%が「アイスクリームは甘すぎる」と感じており、「甘すぎて不快に感じる」という人さえいる。こうした傾向に各大手ブランドも積極的に対応し、「低糖」や「糖類ゼロ」シリーズのアイスクリームを打ち出し、おいしさはそのままで、糖分を控えめにし、ヘルシー志向の消費者のニーズを満たしている。
同時に中国の消費者は食品の成分の透明度と健康価値に注意を払うようになってきており、アイスクリームを購入するかどうか決める際に、13%が健康要因に影響されている。こうした傾向にいち早く対応しているブランドは、「ヘルシー」をコンセプトにして、「トランス脂肪酸ゼロ」や「防腐剤ゼロ」の商品を打ち出し、健康的なライフスタイルを追求している消費者の間で人気となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年7月29日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn