【新職業】 民泊施設バトラーの孟金錦さん「大自然の中で自分の価値を高める仕事」
1995年に河南省で生まれた女性・孟金錦さんは2017年、ある高等教育機関の芸術系学科を卒業後、浙江省湖州市の莫干山にある民泊施設・芝麻谷のバトラーとして働くようになった。新華社が報じた。
莫干山鎮では、2007年に外国人が経営する初の民泊施設がオープンして以来、民泊施設産業が急速に発展。登録済みの民泊施設はすでに800軒以上に達し、年間延べ100万人以上の宿泊客が利用して、中国における質の高い民泊施設クラスター発展のモデルケースとベンチマークになっている。
ホテルの場合、それぞれのスタッフの役割がはっきりと分かれているのに対して、民泊施設のバトラーは、宿泊前の交渉から、宿泊客が旅行プランを決める際のサポート、トラブルや問題が生じた際には随時対応するなど、様々な仕事をこなさなければならない。孟さんは、「私たちは客と尊重し合い、旅や夢、時には中国の伝統など、色々なことについて語り合う。旅を終えて帰っていった後も友達として付き合いが続く宿泊客も少なくない」と話す。
中国人的資源・社会保障部(省)が2022年6月に発表した18の新職業には、「民泊施設バトラー」も含まれていた。発表当日、孟さんは母親に電話して、そのうれしいニュースを伝えたという。「両親は私が民泊施設バトラーになったことを理解してくれなかった。でもここ数年は、両親の認識にも少しずつ変化が生じ始めた。私が大自然に囲まれた場所で、人々から敬意を示されるような仕事をしているのを目にし、両親も私の進歩と喜びを他の人に話すようになった」と孟さん。
浙江省湖州市徳清県は2023年、中国初の民泊施設サービス認証標準「農村民泊施設サービス認証の要求」の実施を始め、資格試験合格者に、浙江省で第一陣となる「民泊施設バトラー」の資格証明書を発行した。孟さんは、その資格証明書を手にした第一陣のバトラーの一人だ。「芝麻谷」は今後、孟さんに中国全土の支店数軒のイベント企画や管理を任せるなど、さらに大きな活躍の場を提供することを計画をしているという。
「これは私を認めてもらっているということ」と喜ぶ孟さんは、「ここ数年を振り返ると、自分や他の人のために価値を作り出すという選択をして、本当に良かったと思う」と充実感を漂わせた。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年8月7日
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