中国でドローン配送が人気を集めているワケは?

人民網日本語版 2024年08月08日14:34

地上輸送の重要なサポートとなっているドローン配送は、よりスピーディーな輸送を実現し、配送体験を大きく向上させている。

重慶市の山地で収穫されたスモモが注文から24時間以内に中国各地の購入者に届けられるようになっている。そのスモモの輸送を担当するのが重慶郵政で、ドローンを活用している。スモモ畑からドローンで重慶巫山空港まで輸送することで、以前であれば2時間もかかっていた輸送時間がわずか7分にまで短縮され、輸送効率が大幅に高まった。これは、中国郵政が巫山において、空港と結ぶドローンを投入し、大規模に通常運用する初のケースとなっている。

ドローン配送が人気となっている2つの主な理由を軽視することはできないだろう。1つは「スピード配達」のニーズの高まりだ。宅配業界では近年、設備のアップデートが加速しており、宅配効率が高まり続けている。そして、「半日以内に配達」、「数時間で配達」、「数分で配達」など、宅配便の配達のスピードは加速し続けている。従来の輸送方法と比べると、ドローン配送の最大のメリットは効率が高いことだ。特に都市の渋滞が発生しやすいエリアでも、ドローンであれば巻き込まれることなく、時間通りに荷物を届けることができる。

次に政策のバックアップが挙げられる。2021年2月、低空域飛行活動による経済形態「低空経済」という概念が、「国家総合立体交通網計画綱要」で正式に打ち出されたほか、今年になって、「新たな成長の牽引力」として、「政府活動報告」に組み入れられた。このように一連の政策や措置が打ち出され、実施されていくのにつれて、「低空経済」の「主役」とも言えるドローン配送がより多くの都市で登場するようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年8月8日

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