【音声ニュース】「3時間旅行圏」が新しい人気の旅行スタイルに

人民網日本語版 2024年10月10日11:04

ここ数年、主にマイカーや高速鉄道で中心都市の周辺に出かける「3時間旅行圏」スタイルが人気を集めている。「3時間旅行圏」とは、便利な交通ネットワークをよりどころに、週末の短い時間に気軽に周辺都市へ出かけ、「プチ旅行」を楽しむという新しい旅行スタイルだ。

「3時間旅行圏」がチャンスをもたらしていることは明らかだ。このスタイルは旅行の選択肢を広げ、旅行をより便利で多様なものへと変えた。地域の経済発展の促進にとってもプラスになっている。高速鉄道などの交通手段が整備されることで、都市間の移動時間が大幅に短縮された。第三次産業の重要な構成要素である観光産業の繁栄・発展は、ホテル、飲食サービス、娯楽など多くの産業の成長を牽引することになり、さらには地域の経済協力・交流を推進することにもなる。

しかし、このスタイルには一連の課題もある。まず、観光資源の同質化問題が徐々に顕在化しているという点だ。地理的な位置が近いことから、観光圏にある各景勝地が文化的、自然環境的に似通っており、観光しているうちに飽きてしまう可能性がある。独自の特色ある観光景勝地をどのようにして発掘し構築するかが、各地域の考えるべき課題となっている。また、一連の新興観光目的地はインフラと公共サービスの面での負担が重くなっている。たとえば交通渋滞、ホテル不足、環境の質の低下などの問題はどこでも発生する可能性がある。そのため、各地域は観光産業の発展を推進すると同時に、インフラの建設と公共サービスの向上にも力を入れなければならない。

また、この旅行スタイルによって、観光産業は商品・サービス革新の面でさらなる対応が求められている。観光客は短い時間内により豊富で特色ある体験をしたいと思っており、そのため観光産業は絶えず旅行商品・サービスを刷新して、観光客の多様化するニーズに対応しなければならない。これは観光産業の競争力を向上させるカギでもある。

「人民網日本語版」2024年10月10日

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