中国-ASEANのFTA3.0高度化交渉が実質的に妥結

人民網日本語版 2024年10月11日15:57

中国とASEAN10ヶ国の首脳は10日、中国ASEAN自由貿易協定(ACFTA)3.0高度化交渉の実質的な妥結を宣言し、「ACFTA3.0高度化交渉の実質的な妥結に関する中国とASEANの共同声明」を発表した。新華社が伝えた。

商務部(省)国際司(局)の責任者によると、ACFTA3.0の対象分野は、ACFTAの既存の分野に協力の大きな潜在力を秘める新興分野を加えた9つの分野に及ぶ。具体的には、デジタル経済、グリーン経済、サプライチェーンのコネクティビティ、標準・技術法規と合否判定手続き、衛生と植物衛生措置、税関手続きと貿易の円滑化、競争と消費者の保護、中小零細企業、経済技術協力の9分野。これらの合意は重要な先駆的意義を持つ。

双方は、ACFTA3.0高度化交渉の実質的な妥結について、双方がルールに基づく貿易環境を揺るぎなく維持し、複雑な世界的環境の中で経済統合と実務協力の深化、コロナ後の経済回復の加速に尽力していることを示すものとの認識で一致。これらの高度化の成果は、中国とASEANの新興分野における互恵協力を包括的に拡大し、標準と規則の分野で双方の相互接続を強化し、貿易の円滑化と包摂的発展を促進することになるとした。双方は、法律審査、国内手続きなどの取り組みを加速し、2025年の議定書調印を推進することを確認した。

中国-ASEAN自由貿易協定(ACFTA)が2002年に締結されてから、物品貿易協定、サービス貿易協定及び投資協定などが次々と合意・実施され、さらに2010年に中国-ASEAN自由貿易区が始動。2015年にACFTA2.0の高度化交渉が妥結し、2019年に全面的に実施。2022年11月にACFTA3.0高度化交渉が正式に開始された。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年10月11日

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