新疆の石油都市・克拉瑪依に翼を与えるグリーン計算力
克拉瑪依(カラマイ)は維吾爾(ウイグル)語で「黒い油」を意味する。この世界で唯一の石油によって名付けられた都市は近年、グリーントランスフォーメーションと質の高い発展の道を積極的に模索し、グリーン計算力を中心とする新たな質の生産力を育成し続けている。人民網が伝えた。
新疆維吾爾(ウイグル)自治区初のスマート計算センターが今年3月、克拉瑪依クラウドコンピューティング産業パークで正式に稼働開始した。中国移動通信集団が新疆全域に展開する3つのコアデータセンターの一つとして、その敷地面積は約11.5ヘクタールで、計画中のラックの総数は1万4000台。新疆全域初の、西北地域最大規模のスマート計算センターだ。
新疆計算力ネットワークのイメージ図。撮影・曾書柔
克拉瑪依市クラウドコンピューティング産業パーク管理委員会経済技術発展局副局長の陳宇霄氏は人民網の取材に対し、「新疆にはグリーン計算力を構築するための固有の利点がある。豊富なグリーンエネルギーは低コストの電力をもたらした。年間平均気温が低く、半年は空調の冷房で機械室内の気温を下げる必要がなく、エネルギー消費を大幅に節約できる。平坦で拡張しやすい土地が、産業パークの今後の発展と拡大の懸念を払しょくしてくれる。比較的安定した準噶爾ブロックに位置し、克拉瑪依でマグニチュード4.7以上の地震が発生したことがない。克拉瑪依大学及び現地のほかの大学の関連専門の卒業生が、産業発展に十分な人材を確保している。ユーラシア黄金ルートの戦略的ハブとしての克拉瑪依の周辺には5ヶ所の通関地がある。産業パークの業務は中央アジア5カ国に広がることができ、国際的な事業拡大の明るい見通しを持つ」と説明した。
炭和水冷データセンターでは、液体の中に横たわりながら正常に稼働するサーバーが注目を集めた。克拉瑪依炭和網絡科技有限公司の金謙社長は、「風冷システムと比べると、液冷システムは水流によりデータセンターの温度を下げることで、より効率的な冷却効果を提供できる。データセンターにはエネルギー消費指標のPUEがある。フル稼働後のPUEは1.1に近づき、ほぼ最大の省エネ効果が得られる。液冷技術に加えて、新疆の低湿度という自然の利点を利用し、新鮮な空気の直接蒸発冷却を実現した。これにエネルギー効率が高い余熱回収を加え、グリーンを徹底していると言える」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年10月14日
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