中国のハイレベルな国際学術誌論文数、世界一を維持

人民網日本語版 2024年10月15日09:57

中国科学技術情報研究所はこのほど北京市で「2024年中国科学技術論文統計報告書」を発表した。報告書によると、中国は各学科で最も影響力ある学術誌の論文掲載数、ハイレベルな国際学術誌の論文掲載数、被引用数で世界一を維持した。人民日報が伝えた。

いわゆるハイレベルな国際学術誌論文とは、世界の各学科を代表する科学技術誌に掲載された論文のことだ。世界の各学科を代表する科学技術誌のインパクトファクターと総被引用数はいずれも当該学科の上位10%以内を占める上、毎年掲載される学術論文及びレビュー論文は50本以上。2023年には計384種の国際科学技術誌が世界の各学科を代表する科学技術誌に入選し、35万2500本のハイレベルな国際学術誌論文を掲載した。筆頭著者と筆頭機関の統計・分析結果によると、中国が発表したハイレベルな国際学術誌論文は11万8500本で、世界全体の33.6%を占めた。被引用数は81万8900回。論文の発表数と被引用数はいずれも世界一となった。

過去2年間近くで発表され、統計期間内に大量に引用されるとともに、被引用数が当該学科の上位1‰以内に入る論文はホットペーパーと呼ばれる。各学科の過去10年近くの被引用数が世界上位1%以内の論文は高被引用数論文と呼ばれる。

今年7月時点の中国のホットペーパー数は23年統計時より2.5%増の2071本で、世界のホットペーパー数の48.4%を占め世界一を維持した。米国のホットペーパー数は1625本で2位。中国の高被引用論文は6万5700本で、世界に占める割合は前年の統計時より3%上昇の33.8%で2位となった。米国の高被引用論文は7万6500本、39.3%で引き続き首位。

「セル」「ネイチャー」「サイエンス」は、世界的に認められる学術的評価の高い科学技術誌だ。この3種の学術誌は23年に計5907本の論文を掲載した。うち中国は395本で、世界の順位が22年の4位から2位に浮上した。

過去10年近くの最新の統計データによると、中国の科学技術者が発表した国際論文の1本当たり被引用数は16.20回で、初めて世界平均(15.76回)を上回った。うち材料科学、エンジニアリング技術、化学、環境・生態学、コンピューター科学、農業科学、数学の7学科の論文の被引用数が世界一だった。

報告書によると、中国は23年に質が高く開放的な協力を続け、中国の高被引用数論文のうち中国を中心とする国際共著論文が占める割合が3分の1に上昇した。中国が発表した論文に占める国際共著論文の割合は23年に中国の論文総数の20.4%を占めた。中国の著者を筆頭著者とする国際共著論文が中国のすべての国際共著論文に占める割合は73.8%で、協力パートナーは177の国・地域に及んでいる。そのトップ6の国は米国、英国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、日本。

中国の国際科学技術論文が国際科学技術論文に引用されることは、世界の科学技術界の中国の科学技術イノベーションへの注目度を反映している。23年に発表し、そして同年に引用された中国の論文のうち、4割以上が海外からの引用だった。

また報告書によると、中国の国際科学技術誌の影響力がさらに向上した。23年に総被引用数で当該学科の上位4分の1に入った中国の学術誌は前年比2種増の計37種。インパクトファクターが当該学科の上位4分の1に入った学術誌は同12種増の149種。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年10月15日

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