最新版Nature Indexが発表 中国は首位を維持

人民網日本語版 2024年06月06日13:40

5日に発表された英誌「ネイチャー」の最新増刊号「Nature Index 2024 China」によると、Nature Indexが昨年60種以上の医学誌を対象に拡大された後も、中国は同データバンクの首位を維持している。Nature Indexのデータによると、中国と「一帯一路」(the Belt and Road)参加国の科学研究協力が急増している。科技日報が伝えた。

Nature Indexは作者の所属機関と機関の関係を含むオープンデータバンクで、高品質の自然科学・健康科学雑誌に掲載された論文を追跡するものだ。これらの学術誌は独立した科学研究者チームがその評判に基づき選出する。シェア(貢献度)はNature Indexの象徴的な指標で、特定地域のある機関の所属作者がある論文の作者に占める割合を計算することで、その論文への貢献度を図る。

Nature Indexのデータによると、化学と物理科学は中国が明らかに優位に立っている分野で、23年の時点で中国のNature Indexのシェア全体の85%を占めていた。その他の学科の成果も急増している。例えば22-23年の中国の生物科学分野の調整後のシェアは15.8%増で、Nature Indexが追跡する自然科学系4大学科の中で成長率が最も高かった。

Nature Indexのデータによると、中国と一帯一路参加国の少なくとも1ヶ国が協力する自然科学研究論文数が、15-23年に132%増加した。これらの論文は23年にIndexの中で、中国のすべての国際協力論文の28%を占めた。シンガポールは中国との科学研究協力が最多の一帯一路参加国で、これに韓国が続いた。また西側諸国との協力も非常に重要で、米国、ドイツ、英国は中国にとって引き続き最大の科学研究協力国だった。

増刊号はさらに2023年のシェアトップ100の中国機関リストを発表した。うちトップ10はそれぞれ、中国科学院、中国科学技術大学、中国科学院大学、南京大学、清華大学、北京大学、浙江大学、復旦大学、中山大学、上海交通大学。

Nature Indexのサイモン・ベイカー編集長は、「中国のNature Indexにおける自然科学研究へのシェアは1年前に米国を超えていたが、今のところは中国の科学技術の進歩が鈍化する兆しは見られないようだ。鍵となるのは、中国の科学研究の次の動きだ。中国の大型科学インフラへの投資の持続的な拡大及び発展途上国との協力強化につれ、中国の高品質研究への貢献は複数分野において発見の限界を押し広げるのに役立つだろう」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月6日

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